2020.06.15
商圏調査の方法とそのメリット・デメリット
商圏調査とは、その名の通り、商(あきな)いをするエリアを多角的に調査することで、主に店舗出店やプロモーション施策のために用いられます。 例えば新しく出店を考え……
公開日:2022.06.13
皆さんはクロス集計表を見て、結果を読み取ったり、分析したことはありますか?
クロス集計とは、単純集計(GT集計)で得た数値に対して、性別・年代などを掛け合わせてその違いを読み取ることができる集計のことです。クロス集計表で得た結果から報告書やレポートをまとめる際、最初に行う「クロス集計表の読み取り」に苦戦する方も多いと思います。本稿では、クロス集計表から正しく情報を読み取れるよう、クロス集計表の見方をわかりやすく解説します。
【アンケート集計】虎の巻 無料ダウンロードはこちら>
クロス集計では、質問と質問を掛け合わせて、質問間の関係性を細かく見ることができます。だからこそ、全体の傾向をつかむために行う単純集計では見えてこない、回答の傾向や新たな発見・気付きを見つけることができます。
まずは、弊社で行った自主調査「男性の肌ケアに関する調査」の集計表を用いて、クロス集計表の見方を解説します。
<図1>は、「年代ごとに普段どの程度スキンケアをしているのか」を知るために作成したクロス集計表です。赤枠部分を見ると分かるように、「年代に関する質問」と「スキンケアの有無に関する質問」が交差しています。このように質問と質問が ”クロス(交差)” しているため、クロス集計表と呼ばれています。
「年代に関する質問」にあたる箇所ですが、「集計軸」、「分析軸」、「BD(ブレイクダウン)」、「表側」、「クロスタブ」などと呼ばれています。上記のようないろいろな言い回しを皆さんも見聞きしたことがあるかもしれませんが、すべて同じ意味です。
※このコラムでは「分析軸」と表記します。
「分析軸」を決めるということは、「どのような視点から調査の結果を見たいか」を決めるということです。データに隠された可能性をどこまで引き出せるかは、分析軸を何にするのかでも大きく左右されます。そのため、分析軸の設定はとても重要です。
一方、「スキンケアの有無に関する質問」の箇所は、「表頭」と呼んでいます。表頭を選ぶ際のポイントは、分析軸に対して、「どのような結果を見たいか・知りたいか」を考えてみるとよいでしょう。
「分析軸」が原因、「表頭」が結果を指すため、赤枠の箇所は、男性20代(176人)のうち、50%(88人)が「季節問わずスキンケアをしている」と読み取ることができます。
また、<図1>のように、分析軸が左側にある集計表は、データを横向きに読み取っていくため、「横%表」と呼んでいます。下記の<図2>は、「分析軸」と「表頭」の位置関係が<図1>とは逆になっています。こちらの集計表はデータを縦方向に読み取っていくため、「縦%表」と呼んでいます。
社内の資料や外部の集計結果を見る際に、今見ているクロス集計表が「横%表」なのか「縦%表」なのかが明記されていないことで、どのように数字を読み取ればいいのか分かりづらいケースがあるかと思います。
その際の見分けるポイントは、全体のパーセント(割合)が100%になっているかどうかです。<図2>の年代のパーセント(割合)は20代、30代、40代、50代のすべて「100.0」になっています(青枠)。つまり、各年代の人数(20代の場合は、176人)を100%として「スキンケアの有無に関する質問」の各選択肢を選んだ人の人数、パーセント(割合)を算出しているということになります。
よって、<図2>のクロス集計表の分析軸は、「年代に関する質問」であるということが分かり、このクロス集計表は「縦%表」と判断できます。
クロス集計表を見る際には、何が分析軸なのかを判断した上で、数字を読み取る向きに注意して、データを分析しましょう。
市場調査についてのご相談はこちら>
【アンケート集計】虎の巻
アンケートの結果を分析する際に、どのような集計をする必要があるのか迷ったことはありませんか。本資料では、『単純集計』や『クロス集計』について、網羅的に基礎知識~集計方法、『ウエイトバック集計』などを解説しています。この資料1つでマルっと『集計』についてわかる内容となっておりますので、集計時に欠かせない参考資料として、ぜひアンケート調査の成功へお役立てください。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● アンケート調査の実施を検討している方
● 集計方法の種類や集計方法についておさえておきたい方
● データを活用して、意思決定の質を高めたい方
> 詳しく見る
アスマークのアンケートデータ集計・分析サービス
年間1,000件以上の集計業務実績を持つアスマークが、アンケートの集計~入力・分析までをワンストップで対応します。
レポート作成業務は年間450件以上。専門統計調査士、統計士などの有資格者によるプロフェッショナル集団が、調査データからみえるサマリーや結論までご希望通りのアウトプットを実現します。
● 実施したアンケートの活用方法が分からない
● データ入力・集計・レポート作成を一括で依頼したい…
● 紙アンケートを実施したがデータ入力に時間がかかる…
このような方へお勧めのサービスです。
> 詳しく見る
2020.06.15
商圏調査とは、その名の通り、商(あきな)いをするエリアを多角的に調査することで、主に店舗出店やプロモーション施策のために用いられます。 例えば新しく出店を考え……
2024.10.22
みなさんは、「飲み比べ」や「食べ比べ」で、どれが一番美味しいか友達と試したりした経験がありませんか? 実は、マーケティング調査(マーケティング……
2021.11.02
通常、ブランド認知度調査とブランドイメージ調査は、1回の調査で同時に実施します。 ブランドイメージ調査を実施する目的は、ブランドイメージの向上であり、認知の拡……
2023.07.27
近年、銀行業界は急速な変化に直面しています。従来の窓口接客が減少し、ATMが増加するなど、顧客との接点が変化しています。同時に、ネットバンキングの普及や新たな金……