2020.04.01
今だからこそ必要な『ファン・マーケティング』
ファン・マーケティングという言葉がいま、注目を集めています。なぜ、いまファン・マーケティングなのでしょうか。 顧客満足度調査( CS ……
公開日:2023.03.03
武内 慎也(Takeuchi Shinya)
営業部 営業2G/「i-PORT voice」システム企画・開発担当者
板谷 理恵(Rie Itaya)
営業部 ディレクションG/
「i-PORT voice」システム企画・開発担当者
株式会社アスマークでは、独自のオンラインインタビューシステム「i-PORT voice」に、利便性を考慮した多彩な新機能を搭載しました。本企画では「i-PORT voice」企画・開発担当者の武内、板谷とコラム担当:畠による対談取材の様子をご紹介いたします。
本日は「i-PORT voice」の新機能について、また開発の裏側や今後の展望について伺いたいと思います。まず初めに、2022年に搭載された新機能の紹介からお願いします。
1つ目はモデレーター2名体制機能についてです。これまではモデレーターは1名しか入ることができませんでしたが、今回の開発で2名入ることが可能になりました。
「i-PORT voice」のレイアウトは、モデレーターが右上に固定で表示される仕様ですが、モデレーターが2名入った場合は右上に2名表示されます。モニターは真ん中に大きく映し出されるレイアウトになっており、誰がモニターで、誰がモデレーターかが分かりやすいレイアウトになっています。
どちらのモデレーターが話しているかはモニターから分かるようになっているのですか?
発話した方の枠に色がつき、誰が話しているかはわかるようになっています。
それではモデレーター2名体制機能を開発した背景について教えてもらえますか?
これはお客様からのご要望があって追加した機能になります。「i-PORT voice」をリリースしてお客様に提案していく中で、色々なお声をいただきました。
その中で、複数モデレーターが入り、かわるがわるインタビューできるような仕組みが欲しいというお声がありました。このようなご要望にお応えして追加した機能になります。
更にお客様の声で、モデレーターの育成として社内での研修のような時に利用したいというニーズがありました。オフラインでも時々あったと思いますが、2名入れると嬉しいというお声があり開発しました。
開発してみた結果、受付用としても活用できるメリットも見出せました。
続きましてインカメラとアウトカメラの切り替え機能についてご説明をお願いします。
今まではインカメラでしかモニターは参加できず、PC・スマホ・タブレットいずれの場合も、モニターの表情しか撮影ができませんでした。
今回の開発では「インカメラとアウトカメラの切り替え」ができるようになりました。
インタビュー中にカメラの切り替えが簡単にできるようになりましたので、急遽お部屋の中を見せて欲しいと思ったときにカメラ切り替えでお部屋の中を映してもらうことができます。
カメラの切り替え機能に関しての開発背景について教えてください。
これもお客様からのご要望が多かった機能です。オンラインインタビューはモニターのご自宅からご参加いただくことが多いので、エスノグラフィ調査とはとても相性が良いです。日用品とか食品系の案件の場合で、キッチンの様子や冷蔵庫の中、洗面台・洗面所の様子等を映してもらいながらインタビューしたいという要望がありました。
今まではインカメラでしか映せなかったので、PC・スマホ・タブレットいずれの場合も、インカメラを裏返して映していました。どういう風に映っているかは見えない状態で映していました。今回カメラを切り替えてアウトカメラで映せるようになったので、どのように映っているかを見ながらお話が聞けるようになりました。
スマホを持ち歩いて、例えば実際に何か収納しているところや、家の中を見せてもらうような案件も可能ですか?
可能です。インカメラ/アウトカメラの切り替えができるようになったので、より家の中を見させてもらう調査も実施しやすくなりました。また、車庫まで行って車の中を見せてもらう等の調査にも向いています。
続いて、録画機能についてご紹介いただけますか?
今回録画機能が追加されました。「i-PORT voice」のインタビューの画面内にアイコンで録画ボタンが追加され、それを押すだけで録画の開始と停止が簡単にできるようになりました。録画された動画はweb上にある「i-PORT voice」の管理画面からダウンロードすることができます。動画のレイアウトは、アイコン等が非表示になり、モデレーターとモニターの枠だけが表示されるレイアウトです。
録画機能の搭載に至った背景を教えてください。
今までは、インタビューで使う「i-PORT voice」用のパソコンとは別に、録画用としてもう1台のパソコンを用意する必要がありました。そのため運営側もデバイスを用意する等、かなりの手間がかかっていましたので、運用面での工数を削減する必要がありました。
また、お客様にシステムだけをお貸しするような場合、録画は必要な機能となりますので、録画操作を簡略化する必要がありました。
これまでは運用でフォローしていましたが、お客様にシステムだけをお貸しする場合、この機能はシステム内に必須の機能かと思います。また、社内の工数削減の目的も合わせて開発しました。
なるほど、両側面での開発の背景があったのですね。
ここからは、グローバル機能についてのヒアリングをしたいと思います。言語選択機能と同時通訳機能について「概要と開発背景」を教えて下さい。
まず言語選択機能ですが、ログイン時に言語を選択できるボタンが設定されています。デフォルトでは日本語になっていますが、英語も選択できるようになっています。
英語を選択するとその後の案内文、インタビュー画面のアイコン等、日本語で表記されているところが全て英語に置き換わります。
弊社もグローバルチームがあり、海外とのインタビュー調査もかなりの件数になっているのですが、他社システムでインタビューを実施する場合、モニターに見学者の人達が見えてしまったり、インタビューに特化した機能があまりなかったり、少しやりづらさがありました。
海外向けのインタビューも質を高めるべく、まずは言語選択機能を搭載して英語画面を選べるようにしました。
例えば、アメリカに住んでいる人に、中国のモデレーターがインタビューをするのを、日本にいる人が見るという事も対応できますか。
言語選択に関しては、モニターもモデレーターも、見学者の方も全員がご自身の言語に合わせた表示ができるようになっています。
例えば、国内のインタビューでも、海外支社の人たちがインタビューの様子を見たいというケースもあり、その場合は見学者の方だけ英語画面で入ってもらうことも可能です。どんなインタビュー調査でも対応できるシステムになっているかと思います。
例えば日本の家庭の日常生活を海外の人が見たいという場合も、カメラの切り替えも言語選択もあるから対応出来るということですね。
それでは同時通訳機能についてご紹介いただけますでしょうか。
同時通訳機能はモニターやモデレーターが入っているシステムに通訳者も入室して、通訳者が訳した音声をバックルームに届ける機能で、これを1つのシステムで完結させています。もちろん、言語選択機能を用いてご自身の聞きたい言語で視聴が可能です。
これまで他社のシステムで同時通訳を利用する場合、複数のシステムを組み合わせて実施する必要がありましたが、「i-PORT voice」では1つのシステムで全て完結できます。
実際のインタビュー音声と、同時通訳者の音声にタイムラグなどはないでしょうか?
ないですね。翻訳者はリアルタイムでインタビューの音声を聞くことができ、通訳した音声もすぐバックルームに届きます。
グループインタビューにも対応できますか?
グループインタビューも対応できます。通訳者は2名まで入れるので、例えばグループインタビュー等で人数が多い時には、通訳者さんたちが2名で分けて通訳することもできます。その設定も簡単で、全員が1つのURLに入りオリジナルの音声か通訳音声かを選ぶだけで、聞きたい言語で音声を聞くことができます。
また、同時通訳を利用する場合の録画機能についても新機能が搭載されました。録画ボタンを1回押すだけで、インタビューのオリジナル音声の録画ファイルが1つ、通訳者の音声の録画ファイルが1つ生成されます。
この2つのファイルが1回の録画ボタンを押すだけで自動生成される機能は、他のシステムでは搭載していない機能で、独自の機能となります。
その機能はかなりの強みですね。
そうですね。他社のシステムと比較して差別化したいと考えたときに、この機能は絶対あった方がいいと思い開発してもらいました。
それでは最後に「i-PORT voice」の今後の展望について伺います。今後こういう場面で「i-PORT voice」を使いたいというようなご意見とかアイデアはありますか?
お客様がより参加しやすいものにしていきたいと思っています。現在、他社のシステムも「i-PORT voice」も、調査毎のURLを開くという形式なのですが、管理画面に自分が関わる案件の一覧があり、そこで入室ボタンを押せばインタビューが見られる、マイページみたいなものができればと思っています。
チャットインタビューシステム「i-PORT chat」が今その作りになっているので、これはそれほど遠くない未来で開発は考えたいと思っていますね。
武内さんは他にありますか?
先程エスノグラフィと相性が良いというお話をしましたが、現状はインタビューの中の極一部で家の様子を見せてもらうケースが多いです。よりスマホとのフィットが進めば、訪問調査を全部「i-PORT voice」を使ってオンラインで実施することもできるかと思っています。訪問調査は家の中に調査員をお招きする必要がありますので、新型コロナウイルスが完全に落ち着くまでは抵抗がある人も多いかと思います。スマホ1台持ってもらって家の色々なところを映してもらい、インタビューを実施する形で代替的に実現が可能ではないかと考えています。
今後の展望で、さらに踏み込んだ企画・開発などは考えていますか?
チャットインタビューシステム「i-PORT chat」との連携は、遠くない未来で考えたいと思っています。チャットインタビューを実施したモニターで「もっと発言を深掘りしたい」と感じたモニターへ、ダイレクトにオンラインインタビューができる連携機能の開発など目指していきたいと思います。
そのほかに、採用活動での活用を考えたことはあります。私は採用面接の担当なのですが、一次面接だけ担当する場合、二次面接は裏側で見られたらすごく便利だなと思います。個人情報の取り扱い上の問題がないか等、気になるポイントはあるのですが、活かせたらいいなと思っています。
「i-PORT voice」は開発依頼、お客様への提案の中でお寄せいただいたご要望を随時システムに反映しています。その結果、調査の現場で必要な新しい機能が着実に追加されています。調査の質を高めるための開発を進める中で、「i-PORT voice」の価値は確実に上がっているように思います。今後も需要が見込まれるオンラインでの定性調査を、より便利に、より精度高く実施できるよう、今後の展開にも期待していきたいです。
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