被験者にかかる負荷により謝礼額が変わり、相場としては3,000円~8,000円となるケースが多いです。
被験者への負荷がほとんど無い場合は数円~1,000円程度になることもあり、被験者リクルートにおいては、被験者の募集方法と被験者への負荷をいかに軽減し謝礼金額を下げられるかが、リサーチ会社の腕の見せ所と言えます。
被験者の負荷とは主に下記の3点が挙げられます。
自宅でできる負荷の少ない試験であれば数円~1,000円の謝礼も可能ですが、移動や拘束時間が発生したり、難しい内容の試験であれば謝礼も高くなります。
例1
東京都23区内の研究施設にて、一都三県在住の方に120分のインタビュー形式の実験を行ないたい。
⇒拘束時間以外は負荷があまりありませんので、謝礼は平均8,000円程度となります。
例2
京都市内の研究施設(最寄り駅からバスで20分)にて、二府二県在住の方に10分の動画を観てもらい、その後記述式の質問紙80問に回答して欲しい。合計の拘束時間は30分程度。
⇒拘束時間や試験内容の負荷はあまりありませんので、駅から徒歩圏内であれば3,000~4,000円程度の謝礼額が妥当です。
ただし、今回は最寄り駅からバスに乗らないと目的の施設へ行けないため、拘束時間や交通費がバスの往復分プラスでかかってしまいますので、参加する被験者には5,000~6,000円の謝礼が必要になります。
例3
WEB上の複数の画像を提示し、被験者が感じた印象をアンケートで聴取したい。
⇒被験者が自宅で試験に参加できる場合(web上でのアンケート回答、製品発送による試用テスト等)は、募集方法が全く異なるため、謝礼は数円(ポイント)~1,000円程度で実施できることがほとんどです。
内容にもよりますが、謝礼額が低いと、まず募集段階で被験者を集めることが難しくなります。
また、そもそも交通の便が良くない場所に被験者を集めたい場合は、近隣地域在住のモニターでは数名程度しか集められないこともよくあります。
そのため、都市圏在住のモニターに募集をかけないと必要な数の被験者を集められません。その場合は、平均の移動時間や移動にかかる交通費も考慮し、謝礼額を大幅に引き上げることも検討が必要となるのでご注意ください。
< 試験の拘束時間と謝礼の目安 >
30分 | :3,000~4,000円 |
60~90分 | :7,000~8,000円 |
120分 | :8,000円以上 |
※こちらに、遠方の場合の交通費や移動時間、当日の試験負荷が場合によってはプラスされるイメージとなります。
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