公開日:2024.09.13

オンラインインタビューとは?基礎からメリット・デメリット、事前準備、当日の注意点まで解説!

  • マーケティングリサーチHowto

以前より市場調査の現場でもオンライン化が急速に進んでいます。注目されているのが、従来の対面式インタビューに代わる「オンラインインタビュー」です。場所や時間の制約が少なく、コスト削減も見込めるオンラインインタビューは、市場調査における新たな選択肢として、その需要が高まっています。
 
しかし、オンラインインタビューは、ただオンライン会議システムを使えば良いというわけではありません。円滑な進行や質の高いデータ収集のためには、適切な事前準備やトラブルへの対応が求められます。
 
本記事では、オンラインインタビュー未経験者やこれから実施を検討している方を対象に、基礎知識からメリット・デメリット、事前準備、当日の注意点までを分かりやすく解説していきます。
 
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オンラインインタビューとは?

オンラインインタビューとは、インターネットを介して、調査対象者とモデレーターがリアルタイムにコミュニケーションを取る調査手法です。専用のオンライン会議システムやビデオ通話ツールなどを用いることで、遠隔地にいる調査対象者からも話を聞くことができます。
 
従来の対面式インタビューと比較して、時間や場所の制約を受けにくいという点 が大きなメリットと言えるでしょう。
 

実施可能な調査

オンラインインタビューでは、従来の対面式インタビューと同様に、多様な調査に対応できます。例えば、個人を対象としたデプスインタビューはもちろん、グループインタビューの実施も可能です。
 
グループインタビューの人数設定は、オフラインの場合よりも少人数にすることが一般的です。オンラインでは、参加者同士の相互作用や発言のタイミングを調整する必要があり、大人数になると円滑な進行が難しくなるためです。
 
その他、コンセプトテスト、パッケージテスト、試食評価、エスノグラフィテスト、ユーザビリティ調査など、従来のインタビュー調査で実施していた内容を、オンライン環境にも適応させることができます。
 
 

オンラインインタビューのメリット・デメリット

オンラインインタビューのメリットとしては、以下の点が挙げられます。

会場費や移動費などのコスト削減:会場費や移動費が不要なため、コスト削減に繋がります。
 
広範囲な対象者へのリーチ:全国各地の対象者にアプローチできるため、従来よりも広範囲から対象者をリクルートすることが可能になります。
 
対象者の負担軽減:自宅など、対象者にとってリラックスできる環境でインタビューを実施できるため、回答しやすい状況を作ることができます。
 
リクルートの効率化:オンラインで完結するため、従来よりもスピーディーなリクルートが可能です。
 
調査期間の短縮:会場設営や移動時間などが不要なため、調査期間を短縮できます。

 
 
一方、デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

通信環境への依存:インターネット環境が必須となるため、通信状況によってはインタビューが中断してしまう可能性があります。
 
非言語情報の把握:対面式インタビューと比較して、対象者の表情や仕草など、非言語情報を把握しづらい場合があります。
 
機材トラブル:パソコンやマイク、カメラなどの機材トラブルが発生する可能性があります。
 
対象者のリテラシー:オンラインインタビューは、ある程度のITリテラシーが求められます。

 
 

成功に導くための事前準備

オンラインインタビューを成功させるためには、事前の準備が非常に重要です。ここでは、特に重要な事前準備項目について解説します。
 

項目 内容
スケジュール管理 オンラインインタビューでは、システムの構築や接続テストなど、オフライン調査にはない工程が発生します。余裕を持ったスケジュールを立て、準備を進めるようにしましょう。
適切なシステム選定 オンラインインタビューには、様々なシステムが存在します。案件の内容やお客様の環境に合わせて、適切なシステムを選定する必要があります。
会議室・バックルーム環境 オンライン上でも、オフライン調査時と同様に、関係者でコミュニケーションを取るためのバックルーム環境が必要です。モニター側には、複数人が参加していることがわからないよう、配慮する必要があります。
機材準備と接続テスト モデレーター用(司会者用)、モニター用のPCなどの機材スペックを確認し、事前に接続テストを行いましょう。必要に応じて、モニターへの機材貸し出しも検討します。
モニターリクルート オンラインインタビューに適した環境であるかどうかも含めて、モニター(調査対象者)をリクルートする必要があります。スクリーニング時に、インターネット環境やデバイスの保有状況などを確認しておきましょう。

 
 

トラブルを回避するための当日の注意点について

オンラインインタビューでは、事前にどんなに準備をしていても、当日何らかのトラブルが発生する可能性があります。ここでは、よくあるトラブルと対応策、そして重要な心構えについて解説します。
 

項目 内容
オンライン上のバックルーム オンライン上でも、オフライン時と同様にバックルームを用意しましょう。見学者側の姿が見えないようにすることで、モニターに余計なプレッシャーを与えることなく、自然な発言を促すことができます。
入念なシミュレーション インタビュー当日は、使用するデバイス、アカウント、環境下でリハーサルを行いましょう。バッテリー残量、デバイスの接続状況などを事前に確認しておくことが重要です。
現場対応力 オンラインインタビューでは、予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。例えば、モニターがシステムに接続できない、音声が途切れる、画面がフリーズするなど、様々なトラブルが考えられます。

 
 
以上のようなトラブルが発生した場合でも、落ち着いて対応できるよう、事前に想定されるトラブルと対応策をまとめておくことが重要です。また、代替の連絡手段を確保しておくなど、柔軟に対応できる体制を整えておくことも大切です。
 
 

まとめ

オンラインインタビューは、従来の対面式インタビューと比較して、コスト削減、広範囲な対象者へのリーチ、対象者の負担軽減などのメリットがあります。一方で、通信環境や機材トラブルへの対策など、事前に注意すべき点もいくつかあります。そのため、成功させるためには事前準備を入念に行い、トラブル発生時にも冷静に対応できる体制を整えておくことが重要です。
 
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執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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