市場機会の発見とは、
1. 市場を多角的に観察・細分化し、
2. 誰がどのような不満を持っていて、どのようなニーズがあるのかを把握し、
3. どの市場・生活者をターゲットとするのかを検討する、
マーケティングプロセスの最初期フェーズのことです。
マーケティングリサーチが必要になる場面
代表的な調査の種類
どの方向で・誰に
自社ブランドの現状を知りたい、 狙うべき市場を明確にしたい、商品の市場実態を確認したい、困りごとや不満、ニーズを明らかにしたい、新商品のアイデアを創出したいなどのコンテンツをご紹介いたします。
市場機会の発見どんな人に
ターゲットをタイプ別に分類したい、 ターゲットがどのような人なのかを知りたい、 ペルソナを作成したい、 カスタマージャーニーマップを作成したいなどのコンテンツをご紹介いたします。
市場規模の把握・選定どんなモノを
コンセプトの作成方法を知りたい、コンセプト案の絞り方を知りたい、コンセプトの受容性を知りたい、コンセプト受容の判断基準を知りたいなどのコンテンツをご紹介いたします。
コンセプトの開発・評価なにを、いくらで
どこでどのように
誰の評価を取れば良いかわからない、 競合品より評価が高いのかを確認したい、 競合ユーザーからブランドスイッチさせたい、 妥当な販売価格を知りたい、 パッケージデザインの評価を確認したい、 模擬棚を使って視認性を確認したいなどのコンテンツをご紹介いたします。
4Pの構築・実施チェック
製品がどの程度市場に浸透しているのかを確認したい、いつ、どこで、誰が購入したのかを確認したい、購入者が満足しているのかを確認したい、満足/不満足の要因を確認したい、売上減少の要因が知りたい、広告の効果を検証したい(製品認知・店舗誘導に寄与したのかなど)などのコンテンツをご紹介いたします。
検証・改善狙うべき市場を明確にし、ターゲット設定の方向性を決めるには、定量調査と定性調査の組み合わせが効果的です。 定量調査で、大まかな傾向を掴み、定性調査で具体的なブランドイメージやブランドバリューを明らかにすることで、自社のブランドがどの程度市場に浸透していて、市場でどのような立ち位置にいるのか、そして、ブランドの強みと弱みはどういったところなのかを明確にすることが可能です。
具体的な調査手法
狙うべき市場を明確にし、ターゲット設定の方向性を決めるには、定量調査と定性調査の組み合わせが効果的です。先ずは、定性調査で開発を検討している製品カテゴリのユーザーに対して、その使い方や満足度・不満要因の確認、求めるもの・重視点と実際に使った後のギャップなどを確認します。その後、その意見や考え方が、多くの人にあてはまる事象かどうかを量的に確認することが望ましいです。
具体的な調査手法
商品の市場実態を確認したい場合は、実態という言葉だけでは曖昧になってしまいますので、先ずはその"実態"の定義を明確することが必要です。 トレンドなのか、特定カテゴリやブランドの認知度なのか、イメージなのか、使い方・食べ方なのかといった具合です。 トレンドを把握する場合は、POSデータの解析やデスクリサーチが必要です。そしてその事実情報にあわせて、トレンドに敏感な層やこだわりがある人 ユーザー等に、何をいつどこで購入し、そのきっかけや感想、今後のリピート意向等を定量調査と定性調査で確認します。
具体的な調査手法
特定のカテゴリや領域に対しての困りごとや不満、ニーズを明らかにしようとする場合、アンケートでは浅い情報に終始してしまうため、 基本的には定性調査が主となります。
具体的な調査手法
多角的に調査をしないと、新商品のアイデアは出ません。 欲しいものは?足りないものは?など直接聞いても、具体的な意見は挙がってこないことが多いです。 複数の定性調査を軸に併用し、ワークショップなども交えて行います。
具体的な調査手法
ネットリサーチ → グループインタビュー → ホームビジット → ワークショップ
ネットリサーチ | 商品の使用実態、満足度を定量的に確認 |
デプスインタビュー | 何がどのように不満で、その不満を解消するために現状どのように対策をしているかをヒアリング |
ホームビジット(エスノグラフィ) | 自宅に訪問し、使用状況・保管状況を実際の生活シーンの中で観察・確認 |
ワークショップ | 新商品のアイデア(仮説)を構築 |
ネットリサーチの使い方
数千サンプル規模で実施することで、自社が置かれている状況とその市場を確認することができます。 大規模なコーポレート/プロダクトブランド認知度調査の場合に適しています。
新商品を開発する場合、商品ありきのプロダクトアウト型ではなく、市場ニーズを把握したマーケットイン(もしくはカスタマーイン)型が主流になります。
まず、市場で何が起きていて、消費者はどこに不満があり、何を期待しているのかを理解する必要があり、事前にアイデアを複数上げることが重要となります。
また、万人受けする商品があればそれに越したことはないですが、これだけモノ・情報が溢れかえっている中では、 「より多くの人に支持されるもの」という視点で商品開発をするのは、かなり無理があります。
誰がどのような不満を持っていて、どんなニーズがあるのかを把握し、狙う的を絞っていくことが何より必要となります。(選択と集中)
自社の強みと弱みを把握し市場ニーズを発見することで、「競合他社に真似できないお客様の強みを発揮できるマーケティング活動の舞台を探す」ことができます。