各業種・各業界事例の詳細
こちらの事例は、ブランド認知度調査を実施された企業様が実際に抱えていた課題を元に、調査実施までの変遷を企業様目線で描いています。
実際にどのような調査を行い、どういう結果が得られたのか、簡単にまとめております。
大阪の食品メーカーであるY社は創業100年を超える食品業界5位の老舗企業で、世の中の人達によく知られた会社である。
ここ数年、市場競争の激化や国民の健康マインドの変化等により、売上げが伸び悩んできていた
そこで、Y社は新規事業として、若い世代の間で確実に浸透してきているサプリメント業界に、新ブランド「YES」を投入した。
しかし「YES」は、発売当初こそ一定の売上げを示したものの、その後売上げが低迷し、目標達成から程遠い状況にある。
会社の将来を見据えた場合「YES」のヒットは企業の存続に必要不可欠の為、なんとか売上げが伸び悩んでいる原因を特定し、対策を講じて売上げを伸ばし、サプリメント市場で一定のシェアを獲得したい。
現状 |
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課題 |
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ゴール |
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1st Step
「YES」の売り上げが低迷している原因を特定する必要がある
2nd Step
「ブランド認知度調査」を実施して「YES」が認識されているか確認
左記以外の理由がないかも各種調査で確認
3rd Step
調査の実施計画を立てる(必要に応じ調査会社に相談する)
調査委託先を決める
ほかにどんな調査が必要か考える(必要に応じ調査会社に相談する)
Q:定量調査or定性調査どちらを実施?
A:どのくらいの人達が「YES」をサプリメント商品として認知
をしているか知る事が一番の目的である為、定量調査で確認
Q:データを集める為の適切な調査手法は?
A:全国のコンビニやドラッグストアで販売している商品の為、
各都道府県の認知度を知りたいことから、web調査を実施
Q:対象者は自社商品購入者に絞るor絞らない?
A:「YES」の想定ターゲットには、自社商品購入者以外も、
含まれる為、自社商品購入者に限定せず幅広く調査実施
いつ? | 7月(10月までに各種調査を行い、原因を特定し、その問題を解決する為の施策を実施する事を想定) |
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どこで? | アスマーク調査パネル及びWeb調査システム |
誰に? |
上記両方の条件を満たす20~50代の男女を対象に調査を実施 |
何を? | ブランド認知度、購入経験、好意度等 |
どのくらい聞く? | 全6問(マトリックス設問採用の場合は設問数は減る。性別や年齢等、対象者属性に関する設問は除く) |
何人に聞く? | サンプルサイズは全国47都道府県別で、合計5,000サンプルサイズ(各県の人口比でサンプルサイズは増減) |
1st:純粋想起
Q1:あなたが知っているサプリメントのブランドを全て教えてください。
⇒ ヒントなしで、記憶にあるブランドを3つ(5つ)まで回答してもらう。
2nd:助成想起
Q2:以下の中で、あなたが知っているブランドを3つまでお選びください。
⇒ ブランド名を呈示し、知っているブランドを全て答えてもらう。
Q3:知っているブランドのうち、「購入したことがある」・「1か月以内に購入したことがある」
ものを全てお選びください。
3rd:その他
Q4:あなたが知っているブランドの中で、「鉄分が豊富」・「肌に良い等」
商品特徴を説明できるブランドをお選びください。
Q5:以下のブランドごとに、あなたがブランドをどの程度好きかお答えください。
Q6:Q2でお答えになったブランドについて、あなたがそのブランドを知ったきっかけ
をお選びください。
※回答の精度を高める為、弊社では選択肢の上限を10~15項目と定めております。
集計は以下を軸に全設問に対して集計を行う。
(基礎集計)
≪集計結果一部抜粋≫ ※以下数字はダミー値
Q1「YES」純粋想起率 ・・・ 全体の11.3%
Q2「YES」助成想起率 ・・・ 全体の36.5%
Q5「YES」好意度 ・・・ 全体の41.3%
等を意識して結果をまとめる。
※イメージも聴取する場合は、別途ポジショニングマップを作成する為の分析を行う。
「YES」は数あるサプリメントに埋もれてしまい、その存在を知らない人が多い事が判明。
まずは「YES」というサプリメントを消費者に知ってもらう事が最優先取組み事項。
さらに詳しく知りたい方は、「マーケティングリサーチ用語解説―トップオブマインド分析」をご覧ください。