公開日:2016.06.01
- マネー・家計
ふるさと納税に関するアンケート調査
ふるさと納税をしたことがない人の割合は8割超え、そのうち、6割弱が興味ありと回答
調査概要
調査名 | ふるさと納税に関するアンケート調査(2016年) |
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対象者条件 | 「ふるさと納税」を知っている全国20代~60代男女 ふるさと納税の認知は「内容まで詳しく知っている」21%、「おおまかな内容を知っている」53%、「名前は知っているが、内容は知らない」23%、「名前も内容も知らない」3%であり、「名前も内容も知らない」を除いた800sを調査対象とした。 |
調査項目 | ・属性(性別、年代、未既婚、同居有無、居住地域、職業、個人年収、世帯年収) ・ふるさと納税の経験有無(SA) ・ふるさと納税実施年(MA) ・直近のふるさと納税額(NA) ・過去にふるさと納税をした都道府県(MA) ・過去にふるさと納税で貰ったお礼の品(MA) ・ふるさとの納税への興味(SA) ・ふるさと納税をしない理由(MA) ・最もふるさと納税をしたい都道府県、市区町村、理由(SA、FA) |
サンプルサイズ | 800ss |
割付 | 【性別】男性:50.0%、女性:50.0% 【年代】20代:20.0%、30代:20.0%、40代:20.0%、50代:20.0%、60代:20.0% |
調査期間 | 2016年5月11日(水) |
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性別 n=800 | |
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Q1.あなたは「ふるさと納税」をしたことがありますか。あてはまるものをお知らせください。(1つ選択)
Q2.あなたが「ふるさと納税」をした年を全てお知らせください。(複数選択可)
■ふるさと納税をした年は「2015年(ワンストップ特例制度開始)」が71.6%と最も高い
ふるさと納税をした年は「2015年」71.6%が最も高く、「2014年」36.3%、「2013年」17.6%と続く。また2015年に納税をした71.6%を見ると、2015年のみ納税した人は40.2%、2015年以外の年度も納税している人は31.4%であった。
Q3.あなたが直近で「ふるさと納税」をした年についてお伺いします。「ふるさと納税」をした金額をお知らせください。
■ふるさと納税の納税平均額は「46,803円」
全体で見ると、平均値が「46,803円」、中央値が「30,000円」であった。性別で見ると、男性の平均値が「47,410円」、女性の平均値が「46,065円」と金額差は見られなかった。年代別で見ると、50代のみ平均値が「64,105円」、中央値が「50,000円」と、50,000円を超えており、「100,000円以上」の高額納税も21.1%と高い。また「100,000円以上」の割合は40代が25.0%と最も高い。
Q4.あなたがこれまでに「ふるさと納税」をした都道府県を全てお知らせください。(複数選択可)
■これまでにふるさと納税をした都道府県は「北海道」25.5%が最も高い
「北海道」25.5%が最も高く、次いで「山形県」「宮崎県」 が同数で15.7%、「長野県」9.8%と続く。性別で見ると、女性は「北海道」が34.8%「宮崎県」21.7%であり、それぞれ全体比より5pt以上高い。男性は「長野県」が16.7%であり全体比より5pt以上高い。
Q5.あなたがこれまでに「ふるさと納税」で貰ったお礼の品を全てお知らせください。(複数選択可)
■これまでにふるさと納税で貰ったお礼の品は「肉」が5割を超える
「肉」57.8%が最も高く、「米」34.3%、「魚介類」29.4%、「果物類」15.7%、「海老・カニ類」「加工品」12.7%、「お酒・飲料」11.8と続く。また食品以外では「電化製品」4.9%が最も高く、次いで「雑貨・日用品・美容」が3.9%であった。また今回の調査では「お礼の品は貰っていない」という人はいなかった。
Q6.あなたは「ふるさと納税」に興味がありますか。(1つ選択)
■ふるさと納税をしたことがない人で「興味がある(計)」は57.0%
ふるさと納税をしたことがないと回答した人のうち、「興味がある(計)」と答えた人は57.0%であった。性年代別で見ると、女性30代は「興味がある(計) 」と答えた人は71.0%と全体比より10pt以上高く、男性50代は「興味がある(計) 」と答えた人は43.1%と全体比より10pt以上低かった。
※「ある(計)」=「興味がある」「やや興味がある」の合計。
Q7.あなたが「ふるさと納税」をしない理由としてあてはまるものを全てお知らせください。 (複数選択可)
■ふるさと納税をしない理由は「手続きが面倒だから」47.0%が最も高い
「手続きが面倒だから」47.0%が最も高く、「仕組みがよくわからないから」44.6%、「特に支援したい地域がないから」17.3%と続く。性年代別に見ると、女性40代・50代・60代は「仕組みがよくわからないから」が「手続きが面倒だから」を上回っている。また、男性50代・60代は他の性年代よりも「特に支援したい地域がないから」の割合が高い傾向が見られた。
Q8.あなたが今後「ふるさと納税」をするとしたら、最もしてみたい都道府県と市区町村名をお知らせください。(1つ選択)
■今後ふるさと納税をしてみたい都道府県は「北海道」20.3%が最も高い
「北海道」20.3%が最も高く、「熊本県」14.6%、「千葉県」2.9%と続く。性別で見ると「北海道」は女性が25.3%と全体比より5pt以上高く、男性が15.3%と5pt以上低い。年代別で見ると「熊本県」は50代が23.8%と全体比より5pt以上高く、20代が8.1%と全体比より5pt以上低い。また「今後ふるさと納税をしたいと思っていない」は10.4%であった。
※アンケート実施が2016年5月11日であり、2016年4月14日以降に発生している熊本地震の影響が出ていると思われる。
Q8.その理由を具体的にお知らせください(自由回答)
回答の一部
※( )内は、最も「ふるさと納税」をしてみたい都道府県/市区町村名-性別年代
「財政破綻の状態にある財政の支援に少しでも役に立てばと思う。」(北海道/夕張市-男性50代)
「お肉、魚介類、スイーツで美味しいものが沢山あるから。」(北海道-女性40代)
「ふるさと納税だとかなり有名ですがそれだけの魅力がある。納税も5000円からという安さもあり選べるものも多彩なうえに、入園料10年無料と納税が子どもたちの役に立っている実感もある。」(北海道/上士幌町-男性40代)
「3.11の時の被災地で、思い入れのある街だから。」(岩手県/下閉伊郡-男性20代)
「第2のふるさとだし、震災復興を願う、また地元の物産は美味しいものが多いから。」(宮城県-女性20代)
「被災地だから。以前に訪れたことがあるから。」(宮城県/石巻-女性30代)
「パソコン、米沢牛等豪華な品物があるらしいから。」(山形県/米沢市-男性60代)
「小学校低学年の時住んでいた。地震や原発で悲しい街になったので、応援したい気持ちがある」(福島県/福島市-女性40代)
「昨年、南会津を旅行して、夏野菜や果物の美味しさに感動したから」(福島県-女性40代)
「自分にとって、現在住んでいる地域以外で最も愛着や思い入れのある地域だから。」(茨城県/ひたちなか市-男性30代)
「KATOの鉄道模型が贈呈されるから。」(埼玉県-男性20代)
「ムーミングッズがもらえる」(埼玉県/飯能市-男性20代)
「基本的には、自分の住む街に納税し有意義に使われてほしい」(東京都-男性40代)
「会社の工場がそこにあるため」(富山県/魚津市-男性30代)
「自分の生まれ育った故郷であり、今も両親が生活しており、愛着があるため。」(長野県/東筑摩郡山形村-男性40代)
「父親の出身地のため。父親が存命であれば必ずしていたと思うから。」(長野県/高遠市-男性40代)
「蜂の子 佃煮の丼ぶりメシが最高だよ。」(岐阜県/中津川市-男性40代)
「グソクムシが送られてくる」(静岡県-女性40代)
「琵琶湖の環境保全に使ってほしいから。」(滋賀県-男性30代)
「配偶者の実家があり、義母が特別養護老人施設に入居しており、何らかの貢献をしたい。」(大阪府/八尾市-男性60代)
「自分の実家と育った街だからそして、冬の雪が多いための対策費用に役立っててほしいため。」(兵庫県/豊岡市-女性50代)
「コウノトリ基金に援助したい」(兵庫県/豊岡市-女性60代)
「旅行に行った時に、海がとても綺麗で尚且つ地元の人々が温かく優しかったから。」(鳥取県/岩美町-女性20代)
「新鮮な海産物で有名な町だが、一般的でないので支援したい。」(島根県/浜田市-男性50代)
「犬の殺処分ゼロを続けてほしいから」(広島県-女性60代)
「いただけるマグロがめちゃくちゃおいしい」(長崎県/松浦市-女性50代)
「返礼は有りませんが、少しでもお役にたてるなら意義がある。もちろん、他の地域にもしたい。」(熊本県/南阿蘇村-女性40代)
「震災があり、お礼の品はいらないから寄付がわりに納税しようと思う」(熊本県/阿蘇-女性40代)
「熊本地震で被害が大きかった益城町に貢献したい」(熊本県/益城町-男性50代)
「地震で被害が多大のため。少しでも役に立つならと思いふるさと納税をしたいと思います。」(熊本県-男性60代)
「市のコマーシャルがとても面白かったので、興味がわいたから。」(宮崎県/小林市-女性60代)
「ピーチポイントがもらえて旅ができるから」(鹿児島県/大崎町-男性30代)
「手続きが楽にならない限りやらない」(男性40代)
「納税額が低いのでメリットがあまりない」(女性20代)
「どこに何をしたらよいのかわからない」(女性20代)
「今のところお金に余裕がないので。」(女性20代)
「返礼品が廃止され、お金を出すだけのシステムでなければ「納税」ではない。くだらない偽善と自己満足の意味の無いことだから。」(男性40代)
「興味ない。お金もない」(男性40代)
「物品を購入と変わらない。」(男性60代)
「もともと非課税なので、敢えて納税したいとは思いません」(女性60代)
「魅力的な返礼品が無いので」(女性50代)
「その行為の意味が分からない」(男性50代)
「手続き等が面倒臭いので。」(女性40代)
「住んでいる所に納税すべき。現状のふるさと納税の状況は異常。」(男性60代)
「見返りの品を欲しいと思わない。ニュースを見ていると、意味を取り違えている人が多いと感じる」(女性40代)
「返礼品目当てのふるさと納税では、意味がない。本当に自分の生まれ故郷に納税すべき。」(男性60代)
「少しでも出費はおさえたいから」(女性50代)
「ふるさと納税の詳細を知らないから。」(女性50代)
「通常の納税で地元に収めれば十分」(男性60代)
「食品は必要ないし、他の魅力的な商品が無い。」(男性60代)
調査結果の引用・転載について
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■ふるさと納税をしたことが「ある」は12.7%
ふるさと納税を知っていると回答した人のうち、「ある(計) 」と答えた人は12.7%であった。性別ごとで見ると、男性で「ある(計) 」と答えた人は14.0%、女性で「ある(計) 」と答えた人は11.5%であり、男性の方が割合が高い。また、男性30代で「ある(計) 」と答えた人は20.0%と最も高く、ふるさと納税を知っている人のうち5人に1人はふるさと納税の経験があるという結果であった。
※ 「ある(計)」=「【自分】の名義でしたことがある」「【配偶者】の名義でしたことがある」「【自分】と【配偶者】両方の名義でしたことがある」の合計。