公開日:2013.10.01
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天気予報に関するアンケート調査
いつ降られても大丈夫?社会人の雨具常備率は約8割、何の備えもしない人は2割
いつ降られても大丈夫?社会人の雨具常備率は約8割
私たちの生活と密接に関係し、毎日情報が提供されている天気予報。
この天気予報によって、影響を受ける仕事や催し事もあり、多くの人が活用していると思われる。
そこで、今回は、社会人に限定し、通勤前に見る天気予報で情報を得た人が、その予報如何で、その後の行動に影響を及ぼすかを明らかにするために調査を実施した。特に現在雨が降っていないのに、雨が降ると天気予報で言っていた際の微妙な迷いなどの実態について、インターネット調査で聞いた。
まず、日々の備えとして、置き傘の備えと折り畳み傘の備えがある人がそれぞれ5割弱存在し、何の備えもしない人は2割となった。天気予報の信用度は高く9割以上に達するも、「とても信用している」という回答は僅か1割に留まり、信用の強さは決して強くはない。
天気予報では、色々な情報が提供されるも見られているのは「天気」「降水確率」「気温」が3強。
降水確率と傘の備えには関係があり、降水確率40~50%を境に、家を出るときに雨が降っていなくても傘を持っていく基準としているという回答者が半数以上となった。そもそも正確な降水確率の意味を理解している人は半数を下回り、誤った理解で、降水確率に影響される人も存在しており、天気予報の影響力の強さが明らかになったと言えよう。
調査概要
調査名 | 天気予報に関するアンケート調査 | |||||||||||||||
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対象者条件 | 一都三県在住の20代~50代の男女 通勤時に雨具を必要とする人、かつ仕事に行く前に天気予報を見ることがある人 |
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調査項目 | ・属性(性、年齢、居住地、職業) ・通勤時の交通手段 ・雨天時通勤環境 ・雨具常用状況 ・性格タイプ ・天気予報確認状況 ・天気予報信用状況 ・天気予報の閲覧内容 ・降水確率の意識状況 ・降水確率と雨具用意の関係 ・雨具の用意について、降水確率を意識しない理由 ・降水確率の意味認知率 ・降水確率の意識状況 |
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サンプルサイズ | 400s | |||||||||||||||
割付 |
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調査期間 | 2013年10月8日~10月9日 | |||||||||||||||
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) | |||||||||||||||
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性別 N=400 | |
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年代 N=400 | |
居住地 N=400 | |
職業 N=400 |
Q.あなたは、常に用意している雨具がありますか。(複数選択可)
Q.あなたは、天気予報自体をどの程度信用していますか。(1つ選択)
■天気予報の信用度は高く、全体の9割以上が信用していると回答。 N=400
天気予報の信用度は高いものの信用の度合いを見ると、「とても信用している」という回答は僅か1割程度に留まり、外れることもあり、完全信用には至っていない様子が伺える。
Q.では、天気予報で何の情報をご覧になっていますか。(複数選択可)
■天気予報で見ているのは、「天気」「降水確率」「気温」が上位3つ。 N=400
天気予報では媒体や各局によって、様々な情報を伝えているが、「天気」「降水確率」「気温」に続き、「週刊天気」の5割弱を境に、以下は軒並み低い数値となっている。中でも「天気予報士のコメント」においては、14.8%と折角のコメントが注目されていない結果が明らかとなった。
男女別では、男性は「雨雲の動き」、一方女性は「気温」及び「紫外線指数」が、全体と比べそれぞれ5ポイント程度高くなっている。
Q.あなたは、通勤時間帯に雨の予報があり、自宅を出る際は雨が全く降っていなかった場合、降水確率は自宅から雨具を持っていく・持っていかないに関係がありますか。
■降水確率が雨具の準備への関係があるという人は約8割と多数存在する。 N=340
男女別にみると、男性よりも女性の方が、降水確率と雨具の準備に関係があると回答する割合が高く、約9割に達する。したがって、女性の方が降水確率に影響される割合が高いといえそうである。
また、雨具の常備別でみると、雨具を常備しない人が、最も降水確率に影響される割合が高く、9割以上となっている。
Q.「降水確率は雨具の準備と関係がある」とお答えになった方におうかがいします。あなたは、通勤時間帯に雨の予報があり、自宅を出る際は雨が全く降っていなかった場合、降水確率が何%以上の時に、自宅から雨具を持っていこうと思いますか。
■雨が降っていなくても降水確率によって、雨具を準備する判断基準は40~50%が中心。 N=400
雨が降っていなくても降水確率によって、雨具を準備する判断基準は「40%」が28.5%で最も多く、次いで「50%」が28.2%で僅差で続く。また、平均値は「44.9%」であった。
Q.あなたは、降水確率の意味を正しく理解していましたか。
降水確率とは・・・(気象庁ホームページより抜粋) 「東京地方の正午から午後6時までの降水確率は70パーセント」を例にします。 気象庁の降水確率は指定された時間帯(ここでは正午から午後6時)の間に1ミリ以上の降水の降る確率と定義されています。降水確率は降水の有無のみについて確率を示すもので、降水が連続的か断続的か、一時的とすればその時間帯のどこかなどの雨の降り方や1ミリ以上のである限り降水量の多少については何も示していません。予報が出される地域内のどの点でも同じ確率として定義されます。よって、例の意味は「東京地方のどの地点でも正午から午後6時までの降水量の合計が1ミリ以上となる確率が70パーセントである」ということになります。なお、降水確率が70パーセントというのは「70パーセントの予報が100回出されたとき、およそ70回は1ミリ以上の降水がある」ということを意味しています。 |
■降水確率の意味をきちんと理解している人は、半数弱。 N=400
気象庁による降水確率の意味を提示し、理解度を尋ねたところ、全体の46.3%が意味を理解しており、異なった理解をしている人は22.3%、意味自体を知らなかった人は31.5%という結果であった。男女別にみると、女性よりも男性の方が理解している人の割合が高い結果となっている。また、雨具の常備別にみると「置き傘派」→「折り畳み持ち歩き派」→「常備しない派」の順に、理解者が減少する傾向となっている。
調査結果の引用・転載について
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■雨具の常備は、置き傘、折り畳み傘の持ち歩きのいずれも半数弱の人が備えている。 N=400
男女別にみると、男性は折り畳み傘の持ち歩く人が全体と比べ10ポイント、女性は置き傘を用意する人が5ポイント程度、高い結果となった。一方、何の用意もしない人は、全体の2割程度となっている。