公開日:2019.05.01
- 仕事
1万人データから探る、社員の離職要因とエンゲージメント(愛着心・思い入れ)に関する分析レポート 【職種別・役職別】
全体の離職意向は25.6%で約4人に1人が離職意向あり、一方で役職が上がるほどその傾向は低下
全体の満足度は4割未満、約4人に1人が離職意向を持っている
調査概要
背景 | 日本企業において人材不足が最重要課題のひとつだと捉えられている昨今、人事戦略のひとつとして、従業員の会社に対するエンゲージメント(愛着心・思い入れ)、モチベーションの把握と組織がどうあるべきなのかを知るために、多くの企業が従業員満足度調査(以下、「ES調査」)を導入しています。 ES調査で指標のひとつとなるのが、業界のベンチマークデータです。 この度、当社が開発したES調査(ASQ)のリリースにあたり、ベンチマークデータの分析レポートから見えた傾向について一部公開いたします。 |
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調査名 |
1万人データから探る、社員の離職要因とエンゲージメントに関する分析レポート【職種別・役職別】 |
対象者 | 会社経営・役員、フリーランス・自営業、パート・アルバイト、無職の方を除く全国15歳以上の男女 |
対象者条件 |
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実査期間 | 2019年3月14日~2019年5月7日 |
総括
- 満足度は職種によって水準が大きく異なる(例:研究開発45.6%–販売・サービス32.2%、 製造30.3%)。
- そのため、 ES調査において「自社の満足度は〇〇%だった」等、 満足度水準を一括りに比べる事はナンセンスである。 そもそも職種の特徴が反映されており、 同職種とのベンチマーク比較が客観的な満足度水準の判断には不可欠であることがわかる。
- 同様に職位・業種等についても同様の事が言え、 ベンチマーク比較が有効であろう(※尚、 アスマークでは様々な属性ごとのベンチマークデータを今回取得している)。
- 離職意向についても同様の事が言える。 職種・職位などにより水準が大きく異なる。 これらを無視した値の単純比較はナンセンスである。
- また、 満足度と離職意向について関係性を見ると、 ほぼ反比例の関係性が見える。 満足度が高い程、 離職意向は低い。 逆に満足度が低いと、 離職意向は高い。
- 職種毎に満足度と離職意向の関係性をみると、 満足度の割に離職意向が高い職種と、 満足度の割に離職意向が低い職種といった特徴も見られる。 例えば、 販売・サービス職は満足度の割に離職意向は高めであり、 製造職は低めである。 当該職種につく人々の特性といった内部要因と、 当該職種を取り巻く転職環境等の外部要因が影響しているものと考えられる。
【満足度】Q.あなたは、今の職場で働くことに満足していますか。(SA)
【離職意向】Q.あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか。(SA)
■約4人に1人が離職意向を持っている。
全体の離職意向は25.6%で、 約4人に1人が離職意向を持っているという結果であった。
職種別では、「販売・サービス職」が32.7%と最も離職意向が高い結果となった。
役職別では、課長クラス以上にポストが上がるにつれて23.2%(課長クラス)→16.9%(部長クラス)→12.2%(事業部長・本部長クラス)と離職意向が下がっていく傾向が見られた。
その他の設問
ES調査(ASQ)の計83問 ※今回はベンチマークデータの分析レポートを一部公開しております。
調査結果の引用・転載について
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■全体の満足度は4割未満。
全体の満足度は、38.7%で4割を下回り、満足していない層が30.5%と3割強存在する結果に。
職種別では、「製造・現業職・作業職」が30.3%と最も低い結果となった。
役職別では、事業部長・本部長クラスの満足度が67.2%と、他の役職に比べて高い傾向が見られた。