2019.12.05
イノベーター理論とは?5種類のタイプと事例、分析についてわかりやすくご紹介
イノベーター理論は、新製品や新サービスが市場に浸透していく過程で、消費者を5つのタイプに分類し、それぞれの特性を理解することで、効果的なマーケティング戦略を立て……
公開日:2019.12.04
出現率とは、母集団の中に、ある条件に合致する人がどのくらいいるのかを表す数値です。例えば、全国の30代男性が約1600万人として、その中で週1回ビールを飲む人が480万人だとすると、「全国30代男性でビールを週1回以上飲む人の出現率は30%」などのような使い方をします。
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出現率はアンケート調査のテーマにより大きく変動するため、テーマごとに出現率を的確に算出していく必要があります。基本属性(性別・年代・居住地域など)によっても出現率が変動するため、調査設計時は母集団・出現率を的確に算出することは本来取得したいデータを獲得するためにとても重要な要素であるといえます。
分かりやすい例としては、全国30代男性会社員で1週間にビール(特定銘柄)を3本以上飲用する方の出現率は・・・ という例の場合、複数条件が重なり実際にどの程度出現するかは、データをみても判断できないケースが多くあります。そんなときに出現率調査を実施することでより複数条件も含め出現率が正確に分かるようになります。
出現率を誤ると的確な調査設計が困難となるため、この出現率調査は、調査を行う準備工程で非常に重要です。その結果により調査設計の変更や、状況によっては調査自体の実施が見直されることもあります。
また、現在多くの調査設計・調査対象者条件が複雑化しています。特定銘柄をただ飲用しているだけでの条件設定はほぼなく、主飲用銘柄だけでなく、第二飲用銘柄やスイッチ飲用銘柄・購入時期、購入場所指定などの条件がクロス条件として構成されるケースが多いです。このような背景もあり、複雑化する調査実施には、出現率調査がポイントとなります。
もちろん費用と時間が発生しますので、その時に状況により活用方法を判断していくことが必要でしょう。
出現率は性別・年代・居住地域といった基本属性でも変化しますが、市況や実施する時期(季節)などでも変化しますので、設計をする際には注意が必要です。 下記は、実際実施したアンケート結果であります。(自主調査)
<麺類に関するアンケート調査>
あなたが暑い時期(夏前後)に食べることがある麺料理をお知らせください。(複数選択可 )
この結果から下記のことがわかります。
冷たい麺類は年齢が高いほど人気
「そうめん・ひやむぎ」「冷やし中華」は、年代が上がるにつれて食べる割合も上がる。冷たくのどごしが良いので暑い季節でも食べやすいことが理由と考えられるが、若年層にとってはボリュームや食べごたえに欠けるのかも知れない。また、「ラーメン」は男女差が最も大きい。男性は暑くてもラーメンを好んで食べる人が多い。
この結果から分かるように年齢により好む麺には大きく違いがあり、ラーメンは男女でもこ差が出るため、年齢や性別によって出現率が異なるということが分かります。
出現率は、マーケティング課題を解決に導くための、非常に重要な要素です。
出現率を誤ると、結果として調査結果が誤った方向へと繋がってしまうリスクがあります。
そのようなことが起きないように、調査テーマごとにどのように出現率を算出していくかを依頼主とも共有して、提案、調査設計へと進めることが重要であります。
出現率はマーケティング課題解決のための第一歩であり、その一歩をしっかりと提案していくことで、より的確な情報収集ができ、課題解決のための調査設計へと繋げていくことができるのです。
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