公開日:2024.10.07

海外市場調査とは?目的や調査方法、費用感、成功のポイントを解説

  • マーケティングリサーチHowto

グローバル化が加速する現代において、海外市場への進出は、企業の成長にとって重要な戦略の一つです。しかし、海外市場では異なる文化や商習慣、法規制など、国内市場とは異なる様々な要素が存在しています。
 
このような国内市場との違いを把握するために重要なのが「海外市場調査」です。海外市場調査とは、進出を検討している国や地域の市場規模や成長性、消費者ニーズ、競合状況などを分析し、事業の可能性を多角的に評価する調査です。
 
この記事では、海外市場調査の基礎知識から具体的な調査方法、費用感、そして成功のポイントまでを分かりやすく解説します。
 
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海外市場調査とは

海外市場調査とは、企業が海外市場に新規参入する際に、戦略立案の基礎となる情報収集を目的とした調査プロセスです。現地の市場規模や成長性、競合状況、消費者行動など、多岐にわたる要素を分析することで、自社の商品やサービスが海外市場で受け入れられる可能性を評価します。
 
この調査では、アンケート調査や統計データ分析といった定量的な手法に加え、インタビュー調査などの定性的な手法も用いられます。このように多角的な視点から情報を収集・分析することで、現地の市場をより深く理解できます。
 
海外市場調査で得られた情報は、市場参入の可否判断、参入戦略の策定、製品・サービス開発、マーケティング戦略の立案、リスク管理など、海外事業における意思決定の重要な参考となります。
 
 

海外市場調査の基本

海外市場で成功を収めるには、現地で発生するリスクに対して、事前の綿密な準備が重要です。ここでは、なぜ海外市場調査が必要なのか、そして海外市場調査を行う目的について解説します。
 

海外市場調査が必要な理由

海外市場への進出は、企業にとって魅力的な成長機会をもたらしますが、同時に様々なリスクも伴います。国内市場で成功を収めている商品やサービスでも、海外市場では文化、商習慣、消費者ニーズ、法規制などが異なるため、事前の準備なしに進出することは大きなリスクとなります。
 
例えば、海外では、日本で人気の商品が現地ニーズにマッチしていなかったり、日本で当たり前の販売方法が海外では違法になったりするといったことが起こり得ます。
 
海外市場調査を行うことで、以下のような情報を得られ、海外進出のリスクを減らし、成功の可能性を高めることができます。
 

  • 現地の消費者が本当に求めている商品やサービスは何か
  • どのような販売方法が効果的なのか
  • 法的な規制やリスクにはどのようなものがあるのか

 

海外市場調査の目的

海外市場調査の目的は、海外事業を成功に導くための情報を収集し、的確な意思決定を行うことです。具体的には、下表の6つの目的が挙げられます。
 

表 海外市場調査の6つの目的
目的 内容
現地市場の把握 海外進出を検討する際には、まず現地市場の規模や特性を把握することが重要です。市場規模が小さく自社製品の需要が見込めない場合や、競合が多く激しい競争にさらされる可能性もあります。海外市場調査によって、進出時の成功可能性を判断し、適切な事業計画を立案できます。
消費者ニーズの把握 海外の消費者は、文化や習慣、価値観の違いから、国内の消費者とは異なるニーズを持つ可能性があります。そのため、国内で成功した商品やサービスが、海外では受け入れられないケースも考えられます。海外市場調査を通じて、ターゲットとする消費者のニーズを的確に捉え、製品開発やマーケティング戦略に活かすことが可能です。
競合の分析 海外進出時に競合となる企業の動向を把握することは、市場における自社のポジショニングを明確にする上で、とても重要です。競合の商品やサービス、価格戦略、販売チャネルなどを分析することで、差別化戦略や競争優位性を築くことができます。
法規制の調査 国や地域によって、製品の規格や表示・販売方法に関する法規制が異なります。海外市場調査では、これらの法規制を事前に調査し、法令違反のリスクを回避することが可能です。
パートナー企業の調査 海外進出を成功させるには、現地の有力なパートナー企業との連携が大切です。海外市場調査によって、現地の信頼できるパートナー企業を発掘できれば、協力関係を構築することができます。
自社のブランドイメージ調査 海外における自社のブランドイメージや認知度を把握することは、効果的なマーケティング戦略を展開する上で重要です。海外市場調査を通じて、自社の強みや弱みを理解し、ブランド価値を高めるための施策を立案できます。

 
 

海外市場調査の方法

海外市場調査の目的を達成するためには、適切な調査方法を選択し、実行することが重要です。調査方法は、調査対象や目的、予算、そして時間的制約などによって異なるため、それぞれの調査方法の特徴を理解し、最適な組み合わせを選ぶ必要があります。
 
ここでは、海外市場調査で用いられる主な調査方法について、それぞれの特徴について解説します。
 

調査方法の基本

海外市場調査では、その目的に合わせて適切な調査方法を組み合わせることが重要です。調査方法は大きく分けると、定量調査と定性調査の二つに分類されます。
 

表 海外市場調査の調査方法
調査方法 内容
定量調査 定量調査は、アンケート調査や統計データ分析など、数値で表せるデータを収集・分析する手法です。多くのサンプルからデータを集めることで、市場規模や顧客満足度などの全体的な傾向を数値化するのに適しています。
定性調査 定性調査は、インタビューやグループインタビュー、観察などを通して、数値化できない情報を収集する手法です。消費者の行動や意識、心理などを深く理解し、その背景にある要因を探るのに有効です。例えば、新製品の市場性を調査する場合、定量調査によって市場規模や購入意向を把握し、定性調によって消費者の製品に対する意見や要望を深く理解することができます。

 

デスクリサーチ

デスクリサーチとは、インターネットや書籍、公的機関の統計データ、業界レポートなど、既に存在する資料やデータを用いて行う調査方法です。大きなメリットは、現地に赴く必要がないため、比較的低コストかつ短期間で情報収集が可能な点です。また、様々な情報源から広範囲に情報を収集できるため、市場の全体像や基礎情報を把握するのに役立ちます。しかし、入手できる情報が最新でなかったり、情報源によっては信頼性に欠けてしまっていたりする点には注意が必要です。また、情報が多岐にわたる場合、整理・分析するには相応の時間と労力がかかってしまいます。
 
具体的な情報源としては、各国政府が公表している人口統計や経済統計などの政府機関の統計データ、国連やOECD(経済協力開発機構)などが発行する経済見通しや産業動向レポートなどの国際機関のレポート、業界団体が発行する統計資料や業界紙の記事などがあります。その他にも、専門の市場調査会社が発行する市場レポートや学術論文、書籍、企業ウェブサイトやニュースサイトなども情報源として活用できます。
 
デスクリサーチは、海外市場調査の初期段階において、市場の全体像や基礎情報を把握するために有効な手段です。ただし、その際は情報源の信頼性を確認し、最新情報を入手するよう心がけましょう。
 

インターネット調査(ネットリサーチ)

インターネット調査(ネットリサーチ)とは、インターネットを通じてアンケートやインタビューを実施する調査方法となり、WEB調査・WEBアンケート・オンラインサーベイなど異なる呼び方をされることもありますので、混乱しないようにしましょう。
 
このインターネット調査は、従来の調査手法に比べて、費用を抑えながら広範囲な対象者に調査を実施できることが大きなメリットです。国境を越えて調査を実施できるため、短期間で多くの回答を収集できることも魅力の一つです。また、インターネット調査は、消費者ニーズの把握、ブランドイメージ調査、競合分析など、幅広い目的に利用することが可能です。例えば、海外の消費者を対象としたアンケート調査を実施すれば、商品やサービスに対する現地のニーズや満足度、購買意向などを把握することができます。
 
ただし、インターネット調査は調査対象者がインターネット利用に限定されるため、インターネット環境が整っていない地域やターゲット層には調査が難しいという問題があります。ですが、近年ではスマートフォンなどのモバイル端末が普及しているため、調査が難しい地域はそれほど多くありません。
海外調査 (アンケート調査) はこちら>
 

Tips:参考アスマークのインターネット調査(ネットリサーチ)対象エリア

図 アスマークのインターネット調査(ネットリサーチ)対象エリア
図 アスマークのインターネット調査(ネットリサーチ)対象エリア



欧州
イギリス/フランス/ドイツ/イタリア/スペイン/ロシア/ノルウェー/スウェーデン/フィンランド/オーストリア/ベルギー/スイス/デンマーク/ギリシャ/アイルランド/オランダ/ポルトガル/チェコ/ポーランド/ハンガリー/トルコなど

アフリカ・中東
南アフリカ/UAE/エジプト/サウジアラビア/モロッコなど

アジア
中国/香港/韓国/台湾/インド/シンガポール/タイ/ベトナム/マレーシア/インドネシア/フィリピン/オーストラリア/ニュージーランドなど

北米・南米
アメリカ/カナダ/ブラジル/メキシコ/アルゼンチン/チリ/コロンビア/ペルーなど

 

インタビュー調査

海外市場調査におけるインタビュー調査とは、調査対象者と直接対話することで、より深い情報を得るための手法です。現地の消費者や専門家、業界関係者などに直接会って話を聞き、アンケート調査などでは得られない生の声を収集できます。インタビュー調査では、対象者の言葉だけでなく、表情や態度からも価値ある情報を読み取ることが可能です。特に、海外市場調査においては、文化的な背景や価値観、感情など、数値化しにくい情報を理解するのに役立ちます。
 
例えば、商品やサービスに対する消費者の反応について、「好き」か「嫌い」か、といった表面的な意見ではなく、なぜ好きか、なぜ嫌いかといった理由や、商品に対する具体的なイメージ、改善点などを詳しく調査できます。
 
他にも、現地に詳しい専門家や業界関係者から市場動向や競合関係の情報を得ることで、適切な事業戦略を立てることが可能です。
海外調査 (インタビュー調査)はこちら>
 

Tips:参考アスマークのインタビュー調査対象エリア

図 アスマークのインタビュー調査対象エリア
図 アスマークのインタビュー調査対象エリア



欧州
ドイツ/フランス/スペイン/イギリス/イタリア

アフリカ
アルジェリア/アンゴラ/コンゴ/ガーナ/コートジボワール/ケニア/モザンビーク/ナイジェリア/ルワンダ/セネガル/南アフリカ/スーダン/タンザニア/チュニジア/ウガンダ

中東
バーレーン/エジプト/イラン/クウェート/レバノン/オマーン/カタール/サウジアラビア/アラブ首長国連邦

アジア
中国/香港/韓国/台湾/インド/シンガポール/ベトナム/マレーシア/インドネシア

北米
アメリカ

 

フィールドリサーチ

フィールドリサーチとは、実際に現地に赴き、直接情報を得る調査方法です。現地で実際に市場の雰囲気や文化、消費者の行動などを体感することで、デスクリサーチやインターネット調査だけでは分からない情報を把握することが可能です。
 
例えば、街の景観や人々の服装、お店の雰囲気、商品の陳列方法などは、写真や映像だけでは伝わらない情報を直接感じ取ることができます。また、現地市場で実際に商品を手に取ったり、試食したりすることで、品質や使い勝手、味なども、よりリアルに体感することが可能です。
 
さらに、フィールドリサーチでは、計画にない情報や、新たな発見に出会える可能性もあります。現地の人々との交流を通して、予想外のニーズや課題を発見できるとともに、信頼関係を築くことも可能です。
 
しかし、フィールドリサーチには、渡航費や滞在費など、他の調査方法に比べて費用がかかるというデメリットがあります。また、現地での調査には多くの時間を要するとともに、言語の壁や治安、衛生面などへの配慮も必要です。
 
 

海外市場調査の費用感

海外市場調査は、国内市場調査に比べて費用がかかる傾向があります。調査票のローカライズや翻訳、海外での調査実施、現地コーディネーターとのやり取りなど、海外市場調査特有の業務が発生するためです。そのため、海外市場調査を計画する場合は、費用対効果を意識し、コストと調査精度のバランスを考慮する計画を立てる必要があります。限られた予算の中で最大の効果を得るためには、調査の目的を明確化し、必要な情報に絞って調査を行うことが重要です。
 
下表は、費用感の一例となりますので、ご参考になれば幸いです。
 

表 Webアンケートの費用感の調査概要
項目 内容
調査手法 Webアンケート
対象国 フランス、イタリア
対象条件 20-60代男女、自動車運転免許保有者
回答時間 10分
サンプルサイズ 各国1,000名(計2,000名)
サービス範囲 調査票翻訳~画面作成、データ回収、ローデータ納品
備考 調査設計、調査票作成、集計~レポーティングはお客様にて実施
費用 310万円(税抜)

 

表 デプスインタビューの費用感の調査概要
項目 内容
調査手法 デプスインタビュー
対象国 中国(上海)
対象条件 20-50代男女、週1回以上運転する方
回答時間 60分
サンプルサイズ 5名
サービス範囲 リクルート、謝礼、会場手配、同時通訳手配
備考 書記、モデレーションはお客様にて実施
費用 60万円(税抜)

 

表 グループインタビューの費用感の調査概要
項目 内容
調査手法 グループインタビュー
対象国 韓国
対象条件 直近日本に観光に来て日用品を買った方
回答時間 120分
サンプルサイズ 4名×3グループ
サービス範囲 フルサービス
備考 リクルート、謝礼、会場手配、同時通訳、書記、モデレーション、レポーティングまでのフルパッケージ
費用 190万円(税抜)

 
 

海外調査の成功のポイント

海外市場調査は、単に情報を集めるだけではなく、集めた情報を正確に分析し、適切な意思決定につなげることが重要です。しかし、文化や言語、商習慣、法規制などが異なる海外では、国内とは異なる視点や工夫が必要となります。
 
ここでは、海外の特性を踏まえたうえで、海外市場調査を成功させるためのポイントについて、解説します。
 

適切な調査手法の選択

海外市場調査を成功させるためには、調査対象地域や目的に合った調査手法を選ぶことが重要です。例えば、海外で定量調査をする場合、日本であれば、定量調査のうち60%以上がインターネット調査を実施しているので、オンラインアンケートを最初に考えるかもしれません。しかし、海外では状況が異なり、日本では旧式とされる電話インタビューや対面調査が主流の国もあります。これは新興国だけでなく、先進国でも見られることがあります。そのため、インターネット調査をしようとすると、オンラインパネルの不足や偏り、データの質の低下などの問題が起こる可能性があります。そのため、海外市場調査を実施する際は、現地の事情を踏まえて、どのように調査するのが適切かを考えて計画することです。そのため、インターネット普及率やスマートフォン普及率、電話や対面調査に対する国民性、治安状況などを事前に調べておくことが大切です。
 
また、場合によっては、複数の調査方法を組み合わせることで、より効果的に情報収集できます。最適な調査手法を選択することで、時間とコストを無駄にすることなく、質の高い情報を収集できます。
 

調査票のローカライズ

海外市場調査では、調査票のローカライズがとても重要です。性別や収入など、国内調査でよく使う設問も、単純に現地語に翻訳するだけでは不十分な場合があります。
 
近年、ダイバーシティの考え方が世界中に広まっており、性別の設問では、男性・女性に加えて、第3の選択肢を設けるケースが増えています。例えば、「その他」「無回答」といった選択肢を用意することで、多様な性のあり方に対応できます。また、収入を尋ねる場合は、年収で聞くか月収で聞くかを決めることが大切です。選択肢の幅は、単純に日本円を現地通貨に換算するのではなく、現地の収入分布や回答者の属性に合わせて調整する必要があります。さらに、商品やサービスのリストについても、注意が必要です。日本で一般的な商品やサービスが、海外では全く知られていない、あるいは異なる名称で呼ばれている場合があります。現地市場の実情を考慮した上で、違和感のないリストを作成することが大切です。調査票のローカライズを行う際、デスクリサーチによって、ある程度は自力で情報を集めることも可能です。しかし、ローカライズに不安を感じる場合は、現地の文化や習慣に精通したローカルリサーチャーにチェックしてもらうと安心です。
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翻訳のクオリティコントロール

海外市場調査では、綿密な調査設計に加え、質の高い翻訳を行うことが大切です。完璧な調査設計ができたとしても、翻訳の質が低いと価値ある情報を得られなくなる可能性が高まります。
 
翻訳による失敗を回避するためには、翻訳のクオリティコントロールが重要となります。翻訳業者を選定する際は、「誰が翻訳作業を行い、誰がチェックしているのか」という点に注意を払うことが大切です。機械翻訳なのか、ネイティブスピーカーによる翻訳なのか、ネイティブではないバイリンガルによる翻訳なのかは、しっかりと確認しましょう。
 
また、チェック体制についても、誤字脱字や文法のチェックのみなのか、原文と照合して内容の整合性まで確認しているのかを把握することが大切です。もし、翻訳の質に不安がある場合は、現地の文化や習慣に精通したローカルリサーチャーにチェックを依頼したり、バックトランスレーション(逆翻訳)を実施したりする方法もあります。バックトランスレーション(逆翻訳)とは、一度翻訳した文章を元の言語に再度翻訳することで、原文とのずれを確認する手法です。
 
質の高い翻訳は、調査対象者の理解を深め、回答率の向上、正確なデータの収集、そして調査結果の信頼性向上につながります。調査票の翻訳では、原文を作成した調査設計者の意図が、訳文を読む調査対象者に正しく伝わるようにしましょう。
 
 

まとめ

ここまで、海外市場調査の重要性、目的、方法、費用、そして成功のポイントについて解説してきました。
 
グローバル化が加速する現代において、企業が大きな発展を遂げるには、海外市場への進出は重要な戦略の一つです。しかし、海外には文化、商習慣、法規制、消費者ニーズなど、日本とは異なる様々なリスクが存在します。
 
海外市場調査は、これらのリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることで、海外進出の成功確率を高める効果的な手法です。市場調査によって得られた情報は、進出戦略の立案、事業計画の策定、リスク管理など、海外事業における意思決定のあらゆる場面で役立ちます。
 
海外進出を検討している企業は、ぜひ海外市場調査を活用し、自社の成長を加速させていきましょう。
 
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執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

 
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