公開日:2024.11.20

BIツールで実現するデータ収集から共有までの効率化

  • マーケティングリサーチHowto

BIツールでデータ収集から共有までのワークフローを最適化

BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)を活用することで、データ収集から集計、分析、そして結果の共有に至るまで、すべてのプロセスで工数を削減することができます。これにより、データ活用にかかる時間を短縮し、迅速な意思決定をサポートします。
 
本記事では、BIツールを使ってどのように全ステップでの効率化を図るかについて解説します。
 
 

BIツールによる工数削減の各ステップ

BIツールは、データ活用の各ステップでの工数削減を可能にします。以下に、データ収集から共有までの各ステップで、どのように効率化が図れるかを見ていきましょう。
 

  1. データ収集の効率化
    データ収集は、調査データや顧客データを集めるプロセスであり、BIツールを用いることで工数を大幅に削減できます。BIツールに付属しているETL機能(データの抽出・変換・格納)を活用することで、さまざまなデータソースからのデータを自動的に収集し、一元的に管理することが可能になります。これにより、手作業によるデータ収集の手間を省き、迅速に必要なデータを取りまとめることができます。
  2. 集計と可視化の自動化
    データが収集されたら、次に集計と可視化のステップがあります。従来の方法では、手動でのピボットテーブル作成やExcelによるグラフ作成が必要でしたが、BIツールを使用することでこれらの作業が自動化されます。ダッシュボード上で自動的にデータが集計・可視化されるため、データの意味を迅速に把握し、ビジネス上の意思決定に役立てることが可能です。
  3. 分析のスピードアップ
    BIツールを使った分析では、リアルタイムでクロス集計やデータフィルタリングを行うことができます。これにより、「集計・可視化」と「分析」を行き来する必要がなくなり、迅速に洞察を得ることができます。また、ダッシュボードを通じて簡単に多様な切り口でデータを分析できるため、直感的に操作しながら効果的なインサイトを見つけることが可能です。
  4. 結果共有の迅速化
    最後に、分析結果を共有するステップがあります。BIツールを使えば、リアルタイムのダッシュボードを社内外で共有することができ、関係者は必要な情報を即座に確認できます。これにより、従来のようにレポートを作成し、メールで送付する手間が省け、共有にかかる工数を削減できます。

 
 

成功事例:BIツールで劇的に変わるワークフロー

  1. 食品メーカー
    BIツールの導入により、消費者調査データの収集から結果の共有までの全プロセスを一元管理し、工数を1/3に削減することに成功しました。特に、各地から集まる試食品の評価データや購買意識調査結果をリアルタイムで集計し、ダッシュボードとして関係部署と共有することで、新商品の開発会議に必要な情報を即座に提供可能に。これにより、意思決定の迅速化と商品企画プロセスの効率化が実現しました。
  2. 不動産業
    BIツールを活用して、物件の閲覧データや購入希望者のアンケート結果をリアルタイムで集計・分析。これにより、地域ごとの需要動向を正確に把握し、販売戦略を柔軟に調整できるようになりました。また、顧客の属性データを活用してパーソナライズした提案を行うことで、契約成約率が8%向上。さらに、空室状況や契約更新リスクを早期に察知することで、収益機会の最大化を実現しました。
  3. ゲームメーカー
    BIツールを活用して、ターゲット層のプレイデータやアンケート結果をリアルタイムで集計・分析。これにより、ゲームごとの好まれる要素や満足度を詳細に把握することができ、次回作のコンセプト立案やマーケティング施策に反映しました。さらに、消費者インサイトをもとにプロモーションの最適化を行った結果、発売初週の販売本数が過去最高を記録。また、プレイヤーの声を基にした改善案をスピーディーに取り入れることで、ブランドロイヤルティの向上にも寄与しました。

 
 

BIツール導入後の最大効果を引き出すために

BIツールの導入後、効果を最大化するためには社内のトレーニングが不可欠です。関係者全員がツールを使いこなせるようにすることで、各自が迅速に必要なデータにアクセスし、分析し、結果を共有できる環境を作ることが重要です。また、BIツールを使う際には、目的に応じてダッシュボードをカスタマイズすることで、より使いやすく、効果的な活用が可能になります。
 
 

結論:BIツールでワークフロー全体を効率化

BIツールを活用することで、データ収集から集計、分析、共有に至る全プロセスを大幅に効率化することが可能です。各ステップでの工数を削減することで、業務全体のスピードを上げ、データドリブンな意思決定をサポートします。BIツールを導入している企業は、ぜひワークフロー全体の見直しを行い、さらなる業務効率化とビジネスの成長を目指してみてはいかがでしょうか?
 
 

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執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

 
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