公開日:2024.12.23
現代の働き方が多様化する中、仕事の合間に「間食」を楽しむ人が増えています。
特に、手軽にエネルギー補給ができ、気分転換にもなる「チョコレート」は多くの人に選ばれています。
では、仕事中に選ばれるチョコレートには、どのような特徴やニーズが隠されているのでしょうか?
アスマークでは、「チョコ好き」の男性会社員を対象に、「理想の仕事中のチョコレート」についてインタビュー調査を実施しました。
本コラムは、インタビュー調査で浮かび上がった消費者のリアルな声をまとめ、詳しく解説していきます。
オンラインインタビューシステム「i-PORT voice」のサービスの詳細はこちら
アスマーク(調査会社)が開発したオンラインインタビューシステム「i-PORT voice」。見学者の使いやすさを一番に、定性調査の運営実務に長けた専属のディレクターが、インタビュー導入から終わりまでをフォローします。
> 詳しく見る
仕事中に食べる間食として、男性会社員から選ばれていたのは「一口サイズのチョコレート」です。
オフィス勤務時の間食選びには、以下のポイントが重視されていました。
・ 手やデスクが汚れない
・ 咀嚼音や開封時の音、匂いが控えめ
・ 作業を中断せずに食べられる
一口サイズのチョコレートはこれらの「周囲への配慮」「手軽さ」などといったニーズをしっかりと満たしてくれるようです。
一方、在宅勤務時は選択肢が広がり、「自分が好きなものを気分で選ぶ」傾向が見られるようです。チョコレートに限らず、間食の種類やボリューム感も多様化するとの回答がありました。しかし、在宅勤務であっても「作業中は一口サイズのチョコレートが最も食べやすい」といった声があり、チョコレートの利便性の高さが際立ちました。
インタビューでは、「仕事の疲れを癒すため」に間食にチョコレートを選んでいることがわかりました。
甘いものを口にすると、脳がリラックスし、自然と 「もう一息がんばろう!」 という気持ちが湧いてくるそうです。
また、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、「ストレス軽減」や「疲労回復」にも効果が期待されるため、仕事中のちょっとした癒しとして最適です。仕事の合間に気分をリセットすることで、自然と集中力が戻り、業務効率の向上にもつながります。
間食としてのチョコレートは単なる「おやつ」ではなく、「仕事のパフォーマンスを支える食品」 という役割を果たしていることが分かりました。
「午後の気分転換」としてチョコレートを取り入れることが多く、特に午後3時ごろが間食のピークタイムです。この時間帯では疲労感や集中力の低下が起こりやすいため、カカオの豊かな風味や甘みで気分をリフレッシュさせることが多いようです。
・ オフィス勤務:午後の時間に気分転換や小腹を満たす役割として食べるケースが多い。
・ 在宅勤務:間食の頻度も高く、午後の気分転換に加えて「午前中のコーヒータイムと一緒に楽しむ」といった傾向もあり。
オフィス勤務時は「小腹を満たす」役割としても間食が食べられており、デスクやカバンの中にストックしやすく、「小腹がすいた時にちょっとだけ食べられる便利さ」といった理由からもチョコレートが重宝されていました。
一方で、在宅勤務時は「午前中のコーヒータイムにチョコレートを楽しむ」傾向が見られ、1日のスタートにチョコレートを取り入れることで、自然と仕事モードに切り替わるとのことです。
「甘いものを食べるとホッとする」という感覚が、在宅でもオフィスでも共通しており、チョコレートが間食の王道となっている理由が見て取れます。
インタビューからは、健康を意識したチョコレートへの潜在的な需要も浮き彫りになりました。
日々の間食が「健康維持の手助け」になるのであれば、そこに大きな魅力を感じるようです。
具体的には、「ポリフェノールが豊富なもの」「カカオ含有量が高いもの」「MCTオイル配合のもの」などが理想とされており、機能性にも優れたチョコレートが注目されています。成分や効果についての詳しい知識がなくとも、「なんとなく健康に良さそうだから」といった直感的な選び方をすることも少なくないようです。
健康志向のチョコレートに対する需要がある一方で、「価格」も重要な要素となっています。
インタビューでは「健康にいいチョコを食べたいが、あまりにも高いと手が出しにくい」と回答しており、手ごろな価格帯であることが選ばれる条件の一つになっています。「毎日続けられる価格帯」であれば購入のハードルも下がり、健康訴求が明確な商品は「少し高いけど、それだけの価値がある」と感じられるのです。
「健康効果」と「手軽さ」を両立したチョコレートが、仕事中の間食として理想の姿だと言えるでしょう。
今回の調査から、仕事中に食べるチョコレートは、単なる「おやつ」にとどまらず、働く人々の「パフォーマンスサポート食品」としての役割を果たしていることが分かりました。
・ 間食の目的は「気分転換」や「小腹を満たすこと」
・ 理想のチョコの条件は「手軽さ」や「利便性」
・ 理想のチョコは「機能性」と「健康志向」にも注目!
項目 | 在宅勤務 | オフィス勤務 |
---|---|---|
主な目的 | 気分転換、疲労回復 | 小腹を満たす、気分転換 |
人気のチョコの特徴 | ケーキや大きめのお菓子も含めた多様なバリエーション | 一口サイズで手が汚れず食べやすいもの |
間食のタイミング | 午前中のコーヒータイム、午後の気分転換 | 午後の気分転換(午後3時前後が中心) |
購入方法 | 買い置きが中心 | お昼休みなどにコンビニで購入 |
選び方 | 基本的に自由に選べる | さっと食べられる手軽さや、音や匂い、手が汚れないものを優先 |
今回のインタビューから、チョコレートは手軽さとリフレッシュ効果から、ビジネスパーソンの必需品として位置付けられていることが伺えました。
これからのチョコレート市場では、「おいしさ」に加え「手軽さ」「健康効果」をバランスよく取り入れた商品開発が求められるでしょう。
チョコレートという身近な食品が、今後も多様な働き方やライフスタイルに合わせて進化し続けることが期待されます。
”チョコ好き”男性会社員に調査!「仕事中に食べる理想のチョコとは?」
「i-PORT voice」を利用したインタビュー動画をご覧いただけます
チョコ好き男性に「仕事中に食べる理想のチョコ」についてインタビューを実施!どのようなお菓子を選んでいるのか、理想の「間食」とは何かなど、実態を幅広くヒアリングしています。
下記に当てはまる方にお薦めの動画です。
● 「間食」選びのポイントについて示唆を得たい
● 消費者の潜在ニーズを把握したい
● 自社プロダクトの新たな可能性を得たい
> 詳しく見る
消費者インサイトとは?潜在ニーズとの関係性や顧客アンケート、マーケティング戦略ついて
激しい競合他社との競争が繰り広げられるビジネスでは、消費者の真の欲求を理解し、それに応えることが企業の成長に大きく影響します。近年、注目を集めているのが「消費者インサイト」です。消費者インサイトを把握できれば、企業は現状よりも効果的なマーケティング戦略を立案し、顧客満足度を向上させることができます。
本記事では、消費者インサイトの基本概念とともに、その調査方法や活用方法について解説します。
> 詳しく見る
最適価格がわかる、価格戦略に活かせるアンケート~価格受容性調査とPSM分析~
価格受容性調査とは、商品の価格を決めるうえで、消費者の感覚から適正な価格を導き出すための調査です。価格受容性調査によりPSM分析を行なうことで、その最適価格が自社で想定していた価格帯とどれぐらい乖離があるのかを把握することができます。この資料では価格受容性調査とPSM 分析のポイントをまとめました。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 新商品の最適価格を調べたい
● 価格設定に悩んでいる
● 既存商品の価格の見直しを検討している
> 詳しく見る
【お菓子業界向け】定性・定量別調査事例10選
現在のお菓子メーカーでは、競合他社との差別化を図るマーケティング戦略の重要性がますます高まっており、その中でマーケティングリサーチは非常に重要な役割を果たします。本紙では、お菓子メーカーにおける様々なリサーチ事例を、定性/定量調査の視点で厳選した10件をご紹介します。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 事例を参考にお菓子調査の設計精度を上げたい
● 過去に調査で失敗した経験がある
● お菓子業界リサーチの経験が浅くどのような事例があるのかを知りたい
> 詳しく見る