
2025.03.31
家庭内の購買意思決定を探る【住宅購入編】
生活者の“本音”に学ぶ、住まい選びの決定要因とは?
はじめに 住宅購入は、人生の中でも特に大きな意思決定のひとつです。なかでも、夫婦のどちらが主導するのか、またどのような条件を優先するのかによって、選ばれる物件……
公開日:2025.04.14
近年、在宅勤務と出社勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」が広がっています。このような働き方の変化によって、多くの人の生活スタイルも変化しています。業務中にリフレッシュする方法として、コーヒーを飲んだりストレッチをしたりする人が増えていますが、間食を選ぶ人も少なくありません。
本コラムでは、建設業の経理職として働く一人暮らしの女性に行ったインタビューをもとに、「在宅勤務」と「オフィス勤務」における間食習慣の違いを整理し、そこに潜む消費者ニーズや行動の背景を詳しく解説していきます。
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インタビューを通じて、勤務形態によって間食の目的に違いがあることが分かりました。
在宅勤務では「小腹満たし」や「自分へのご褒美」が目的
在宅勤務中は、空腹を感じやすい環境にあります。そのため、ナッツやドライフルーツなどを自由に間食する機会が増えます。時間を決めて食べるのではなく、「少し疲れたから」や「小腹が空いたから」といった感覚的なタイミングで手が伸びるケースが多いようです。
オフィス勤務では「集中力の維持」を目的に食べる傾向
一方で、オフィス勤務中は空腹を感じにくく、間食の役割も異なります。多くの人は、集中力をリセットしたり、業務効率を高めたりするために間食をとります。ただし、周囲の目や手の汚れを気にして、必要最小限にとどめる傾向が見られました。
在宅勤務時は、間食がちょっとした癒しやご褒美になる一方、オフィス勤務では、業務への集中を支えるサポート役として位置づけられていました。
間食は、目的やタイミングだけでなく、何を選ぶかという点でも勤務形態によって変化が見られます。
在宅勤務では「嗜好性」や「自由度の高さ」が重視される
自宅では他人の目を気にする必要がないため、自分の好みに合わせた間食が選ばれます。味や食感、満足感を重視し、「今食べたいと思ったものを自由に食べる」という姿勢が見られます。ナッツ、ドライフルーツ、クッキーなどがよく選ばれる傾向にあります。
オフィス勤務では「配慮」や「利便性」が選定基準
オフィスでは、匂いや音、手の汚れに配慮した食品が好まれます。静かに食べられ、手が汚れにくいバータイプの栄養補助食品や、ミントタブレットなどがよく選ばれています。
他人の目を気にせず自由に選べる在宅勤務と、周囲への配慮が求められるオフィス勤務。こうした環境の違いが、間食の“中身”にもはっきりと表れているようです。
間食には以下のような価値やニーズが存在します。
間食とは単なる栄養補給ではなく、“気持ち”にも寄り添う存在なのかもしれません
今回のインタビューを通じて、働く人々がそのときのシーンやニーズに応じて、間食をうまく取り入れていることが見えてきました。
在宅勤務では、嗜好性や満足感を重視する傾向にあり、オフィス勤務では、手軽さや食べやすさが求められるようです。
シーン | 主なニーズ | 商品設計のヒント |
---|---|---|
在宅勤務 | 嗜好性・満足感 | 味や食感のバリエーション/大袋+個包装の展開 |
オフィス勤務 | 手軽さ・配慮 | 静音包装/無臭設計/手が汚れにくい工夫 |
共通ニーズ | 健康意識 | 糖質オフ・高タンパク・栄養機能強化 |
感情的価値 | ご褒美・リセット | 「仕事の合間にちょうどいい」サイズやストーリー性のあるパッケージ |
いま、間食は単なる「食べる行為」を超えて、「気分を切り替える手段」や「集中力を回復させるツール」へと進化しています。
在宅勤務とオフィス勤務という異なる環境は、間食の役割や期待される効果にも違いを生み出しています。
そのため、これからの食品・製菓業界には、「どこで、誰が、どんな気持ちで間食をとるのか」といった背景に合わせた柔軟な商品設計が求められています。
一人ひとりの生活シーンや感情に目を向けた商品開発を進めることで、間食が持つ価値と可能性は、これからさらに広がっていくでしょう。
経理職・女性「オフィス勤務と在宅勤務での間食の違い」
仕事中の「気分転換」には、美味しいランチや仮眠、喫煙や仲間との談笑など、様々な行動があるかと思います。
その一つに気軽に楽しめる「間食」という手段を取る方は多いのではないでしょうか。
現在では在宅勤務・オフィス通勤など、勤務体系はハイブリッド化し、「仕事中の間食」においてもオケージョンや与える情緒的・機能的効果は多様しているかもしれません。
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