
2025.03.11
在日外国人の視点で見る「日本の魅力」と「カルチャーショック」
はじめに 日本の文化や生活は、海外から来た人々にどのような印象を与えるのでしょうか? 言語の壁や文化の違い、日々の暮らしの中で直面する習慣の違いは、外国人に……
公開日:2025.03.18
ライフステージの変化は、消費者の購買行動に大きな影響を与えます。その中でも特に、家族構成の変化やライフスタイルの転換点では、「車」に求める価値観や優先順位が大きく変化する傾向があります。
どのようなタイミングで車の買い替えを検討し、具体的にどのような情報に触れて購入に至るのでしょうか?
そこでアスマークでは、実際に車を買い替えたご家族へインタビューを実施しました。
本コラムは、消費者が車選びの中で重視するポイントや購入までの具体的な意思決定の流れについて詳しく解説していきます。
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家族のライフスタイルの変化に伴い、車の買い替えを検討するケースが多くあります。家族が増えることで、より広い車内空間が必要とされることが多く、インタビューでは以下の要素が車を買い替える検討ポイントとして挙げられました。
・ ベビーカーや荷物を積むスペースの確保
・ 帰省時の荷物が多く、車内が手狭になる
・ 長時間の移動における快適性の確保
・ ペットも同乗できる環境づくり
このような背景から、家族全員が安心して移動できる車へのニーズが高まり、買い替えのきっかけとなったことが分かりました。家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、車の選択肢を見直すことは、今後の生活を豊かにする一つの手段と言えるでしょう。
車種選びにおいて、夫婦間での希望が異なる状況だったといいます。
夫はSUVを希望しておりましたが、妻は「広い車内空間」「スライドドア」「運転しやすいサイズ感」といったポイントを重視していたそうです。そのため、二人で試乗を重ね、比較した結果、SUVは「車幅が広く運転しづらい」「車内が狭い」といった課題が浮上。
結果的に、家族の利便性を優先し、ミニバンの購入に至ったとのことです。
インタビューでは、車の購入を検討する中で、さまざまな情報源を活用したと話していました。
下記のように目的別に情報源を使い分けていたそうです。
情報源 | 活用目的 |
---|---|
メーカー公式サイト | 仕様や価格情報の確認 |
個人のブログ・比較サイト | 実際のユーザーの口コミ収集 |
SNS(Instagram) | 使用シーンや便利機能の確認 |
街中での実車観察 | デザイン・サイズ感の確認 |
これらの情報を総合的に判断し、車種決定の後押しにつながっていることが分かりました。
最終的に、購入を決定したポイントは次の3つです。
1. 運転のしやすさ:試乗を通じてSUVよりも扱いやすいと実感
2. 広さと機能性:後部モニターの搭載や収納力の高さ
3. スライドドアの利便性:子供の乗降時の安全性と駐車場での使いやすさ
加えて、納車時期の早さも大きな決定要因となりました。コロナ禍で納車に時間がかかる車種が多い中、「帰省のタイミングに間に合う」という点が購入の決め手となりました。
購入後の満足度についても、夫婦間で若干の違いがあったといいます。
SUVを希望していた夫の満足度:80%
もともとSUVや外車への憧れがあったため、100%の満足には至っていない様子。
しかし、現実的な利便性を考えると、家族にとって最適な選択だったと納得しているようです。
ミニバンを希望していた妻の満足度:90%
車高が高く運転しやすいこと、荷物の収納力が高いこと、静音性があり燃費が良いことに対して、非常に満足しているようです。
しかし、運転アシスト機能の活用不足(使用方法への不安)や、運転席のシートカバーの劣化が早いといった点については、改善の余地があると感じているそうです。
今回の事例から、家族での車の購入において、意見の調整や決定プロセスにおける重要なポイントが明らかになりました。
購入の決め手となったポイント
・ 家族構成の変化(子供・ペット)に伴う広さの必要性
・ 安全性と利便性を重視したスライドドアの選択
・ 試乗による運転のしやすさの実感
・ 情報収集を通じた納得感のある選択
・ 納車スピードの重要性
こうした消費者の意思決定プロセスを踏まえ、家族のライフステージや具体的なニーズに対応した商品開発やコミュニケーション施策を展開する必要があります。
特に、試乗体験の充実や、口コミやSNSなどを活用した情報発信が、消費者の納得感を高めるうえで重要になるでしょう。ライフスタイルの変化に寄り添った提案が、ファミリー層の購買意欲を高め、市場競争力を向上させる鍵となります。
今回のインタビュー調査から、家族のライフスタイル変化に伴い、車に求める価値が変化することが分かりました。また、消費者は単なる性能や外観以上に、安全性や利便性、実際の運転感覚を重視し、口コミやSNS、試乗を通じて意思決定の納得感を高めています。
企業は、こうした「家族目線」のニーズを深掘りし、ライフステージに合わせた最適なアプローチを継続的に行うことが重要となるでしょう。
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家庭内における購買意思決定に関するインタビュー「自動車編」
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