公開日:2015.03.01
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世代ごとの価値観に関するアンケート調査
バブル世代・ゆとり世代ともに長期目標は「貯蓄額を増やす」こと、全世代で最も欲しいものは「お金」
新入社員が入社する季節になり、公益財団法人日本生産性本部が毎春発表している新入社員につけるタイプも2015年度は『消せるボールペン型』と発表された。会社内では様々な年代の人と接する機会があるが、歳が離れていると仕事に対しての考え方や、それ以外のことでも考え方や価値観の違いを感じることは少なくない。価値観の違いは世代によってどの程度異なるものなのだろうか。そこで今回は、メディアでもよく耳にする4世代の女性320人に対して調査を行った。まず現在の生活のなかで大切にしているものを尋ねると、どの世代も「安定」「ゆとり」「自由」が挙がった。しらけ世代は、未既婚問わず、「安定」を大切にしているおり、バブル世代では、「分相応」「創造」が高い。特に未婚は「創造」「主義・主張」「専門性」、既婚は、「分相応」「ゆとり」を大切とした。ゆとり世代は、未婚は「自由」を大切にし、既婚は「安定」と「収入」を大切にする傾向がみられた。
次に『結婚観』について尋ねると、【未婚】のうち、ゆとり世代は「結婚したい」が高いが、氷河期以降の世代は、「必ずしも結婚という形態にこだわらない」が高い。ゆとり世代は、未既婚問わず「経済的に家庭を養うのは男性の役割だ」「女性は家庭に入るべきだ」が、他の世代と比べて高い。 【既婚】 で「家事や育児は夫婦で分担するべきだ」「自分の配偶者は育メンだ」は、下の世代ほど高い傾向がみられた。
『仕事観』では、「働くことは当たり前だ」は、有職と無職での乖離が大きい結果となった。
ゆとり世代の特徴としては、「仕事よりもプライベートを充実させたい」 「家族の生活費のために仕事をする」 「仕事は先輩から教えてもらうことは当たり前だ」「仕事は先輩の背中をみて覚えるものだ」が他の世代よりも高い傾向があった。バブル世代は、「家族の生活費のために仕事をする」が低く、氷河期は「仕事は先輩の背中をみて覚えるものだ」が低い傾向がみられた。
短期的な目標を尋ねると、ゆとり世代は内面・外見共に「自分磨き」が他の世代と比較しても高く、【未婚】しらけ世代は、職場での立場や、転職・起業に積極的な傾向がみられた。
長期的な目標では、しらけ世代は「趣味」に対しての意識が高く、バブル世代は、【未婚】で「昇給・昇格する」が他の世代と比較して高い。バブル世代とゆとり世代に共通して高いのは「貯蓄する・貯蓄額を増やす」だが、「自分の外見を磨く」もバブルの未婚とゆとりの既婚で高い傾向がみられた。
「世帯構成」の現実と理想を尋ねると、ゆとり世代はバブル世代と比べて【現実】と【理想】のギャップが少ない傾向がみられた。バブル世代は、未婚で特にギャップがあり、現実はほとんどが「単身」「核家族」だが、理想では、「夫婦2人世帯」が最も高い結果であった。
「ファッション」の≪理想≫を世代ごとにみると、ゆとり世代は「自分のセンスに自信がある」ことを理想としており、周りからの評価を気にしていることがうかがえる。バブル世代の既婚では、未婚と比較すると「着回しできるもの」が高い傾向がみられた。
「食事」についてみると、どの世代も「栄養バランスのよい献立にする」を重視している。
「居住地」については、バブル世代は機能性や質を重視しており、ゆとり世代は家族が集まる家や、トレンドを重視しているようだ。
最後に「欲しいもの」について尋ねると、どの世代においても最も高かったのは「お金」、次いで「時間」となった。世代ごとにみると、「教養」は、しらけ・バブル世代で高く、【未婚】のしらけ・バブル世代は「資産」が高く、堅実さが伺える。
世代に対するイメージは様々あり、価値観や考え方は世代によって異なる部分もあるといえる。しかし、ライフステージなどによって価値観や考え方は変化もする。世代の特徴を認識することも必要だが、それ以外の要因も価値観や考え方に影響を与えていることを念頭におく必要がありそうだ。
Q1.あなたご自身が、現在生活の中で大切にしていることをすべてお知らせください。(複数選択可)
どの世代も「安定」「ゆとり」「自由」が大切なようだ。しらけ世代は、未既婚問わず、「安定」を大切にしている。バブル世代では、「分相応」「創造」が高い。特に未婚は「創造」「主義・主張」「専門性」、既婚は、「分相応」「ゆとり」を大切とした。
ゆとり世代は、未婚は「自由」を大切にし、既婚は「安定」と「収入」を大切にする傾向がみられた。
Q2.家族や結婚について、あなたご自身のお考えに当てはまるものを、それぞれお知らせください。
(それぞれ1つずつ選択)
「結婚しても自分1人の時間を持ちたい」「結婚しても自分の生き方を大事にしたい」「家事や育児は夫婦で分担するべきだ」は、いずれの世代・婚姻の有無に関わらず高い結果となった。
【未婚】のうち、ゆとり世代は「結婚したい」が高いが、氷河期以降の世代は、「必ずしも結婚という形態にこだわらない」が高い。ゆとり世代は、未既婚問わず「経済的に家庭を養うのは男性の役割だ」「女性は家庭に入るべきだ」が、他の世代と比べて高い。 【既婚】 で「家事や育児は夫婦で分担するべきだ」「自分の配偶者は育メンだ」は、下の世代ほど高い傾向がみられた。
Q3.仕事について、あなたご自身のお考えに当てはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
「働くことは当たり前だ」は、有職 65.2 %、無職 36.2 %と乖離が大きい結果となった。
ゆとり世代の特徴としては、「 仕事よりもプライベートを充実させたい 」 「家族の生活費のために仕事をする」 「仕事は先輩から教えてもらうことは当たり前だ」「仕事は先輩の背中をみて覚えるものだ」が 他 の世代よりも高い傾向があ った 。ゆとり世代と比べて、バブル世代は「家族の生活費のために仕事をする」が低く、氷河期は 「仕事は先輩の背中をみて覚えるものだ 」が低い傾向がみられた。
Q4.あなたご自身は、現在何かしら目標としていることはありますか。今後数年の、短期的な目標は何ですか。
全体としてみると、「貯蓄する・貯金額を増やす」が 51.3 %と高いが、中でも、しらけ世代、バブル世代が比較的高く、氷河期世代、ゆとり世代が低い傾向がみられた。内面・外見共に「自分磨き」はゆとり世代が他の世代と比較しても高い結果となった。 【 未婚 】 しらけ世代は、職場での立場や、転職・起業に積極的な傾向がみられた。 また、 【 未婚 】 ゆとり世代は 、いずれの項目でも高めの数値となっており、短期的な目標を多くもっていることがうかがえる。
調査概要
調査名 | 世代ごとの価値観に関するアンケート調査 |
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対象者条件 | 1都3県、1950~1996年生まれの女性 |
調査項目 |
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サンプルサイズ | 320s |
割付 | しらけ世代未婚:40s、しらけ世代既婚:40s (1950-1964)51歳~65歳 バブル世代未婚:40s、バブル世代既婚:40s (1965-1969)46歳~50歳 氷河期世代未婚:40s、氷河期世代既婚:40s (1970-1982)33歳~45歳 ゆとり世代未婚:40s、ゆとり世代既婚:40s (1987-1996)18歳~28歳 ※ゆとり世代には「さとり世代」を含む |
調査期間 | 2015年3月12日(木)~3月17日(火) |
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性別 N=320 | |
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未既婚 N=320 | |
子供有無 N=320 | |
居住地域 N=320 |
世代 N=320
調査結果の引用・転載について
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