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電力自由化に関するアンケート調査

公開日:2015.09.01

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電力自由化に関するアンケート調査

電力自由化で41%が乗り換え意向あり、自由化についての認知程度が高いほど乗り換え意向は高くなる傾向

電力自由化で41%が乗り換え意向あり

 通信市場が昭和60年に自由化されてから今年で30年、家庭向けの【電力自由化】が2016年の4月から始まる。小売電気事業者として申請が出ている82社の内、10月8日にまず40社が認められた。様々な業態の企業が新規参入を発表している中で、消費者はどの程度「電力自由化」について興味・関心をもっているのだろうか。
今回は、全国30~69歳の電力が自由化することを認識している男女400名を対象に調査を行った。

 まず、【電力自由化】についての認知程度を尋ねると、男性は、女性よりも「内容をよく知っている」が高い。また、男性は年代が上がるにつれて認知が高くなる傾向がみられた。加えて、家庭で自家発電を行っている人は、行っていない人と比べて認知も高い。

 次に【電力自由化】について情報収集しているものを尋ねると「テレビのニュース番組」が最も高く、次いで「新聞」「インターネットのニュース」と続く。自由化の内容をよく知っている人では「インターネットのサイト」を始め、いずれの項目も高い傾向がみられた。信頼できる情報としては、「テレビのニュース番組」が最も高く、次いで「新聞」、「インターネットのニュース」と情報収集しているものと同様の結果であった。自由化の内容をよく知っている人では「新聞」が高い傾向がみられる。

 対象者全体の67%は自由化に対して興味を持っており、最も興味度が高いのは男性30代であった。乗り換え意向者は、対象者全体の41%で、男性のほうが女性よりも乗り換え意向が高い傾向がみられる。また、自由化についての認知程度が高いほど乗り換え意向は高くなっている。
  乗り換え意向者の変えたい理由は「料金が安そう」が最も高く、次いで「いろんな料金プランがありそう」「今の電力会社が信頼できない」と続く。男性60代では「今の電力会社が信頼できない」 「今の電力会社が原子力発電を使用している」が高い傾向があり、企業に対する信頼や発電方法が重視されていることが伺える。
  変えたくない理由は、「電力供給に不安がある」が最も高く、次いで「料金プランがわかりづらそう」「契約手続きが面倒」と続く。女性は男性よりも手続きの煩雑さを懸念している傾向がみられた。【内容をよく知っている】では、料金プランや手続きへの不安は少ないが、電力の供給量に不安を感じている。

 電力会社選択の重視点では、「料金が安い」が最も高く、次いで「安定した電力供給」「信頼できる企業」と続く。女性は男性と比べて「料金が安い」を除く全ての項目が高く、重視点が多いことが伺える。男性30~40代は特に「料金が安い」を重視しており、女性40~50代は「安定した電力供給」「信頼できる企業である」を重視している。

 現状、乗り換え意向は41%程度であるが、内容をよく知っている人ほど乗り換え意向が高い。今後、電力自由化の内容について理解が進むほど、男性よりも認知・乗り換え意向が低い女性も含めて乗り換えを検討する人が増えていくことが見込まれる。

スクリーニング調査結果(一部抜粋)

SC.あなたは「電力の自由化」について、どの程度ご存知ですか。(1つ選択)

男性は、女性よりも「内容をよく知っている」が高い。また、男性は年代が上がるにつれて認知が高くなる傾向がみられる。自家発電を行っている人は、行っていない人と比べて認知も高い。



SC.あなたのご自宅では、自家発電をしていますか。(1つ選択)

今回の対象者では、自宅で自家発電を行っているのは1割未満であった。認知程度が高いほど自家発電を利用している傾向がみられ、【内容をよく知っている】では「家庭の電力の半分程度を自家発電で補っている」が9.3%と高くなっている。


調査結果(一部抜粋)

Q1.あなたは家庭向けの「電力自由化」について、どの程度興味がありますか。(1つ選択)

「興味がある計」でみると、全体の67.3%は興味を持っている。性年代別にみると最も興味度が高いのは男性30代で74.0%が興味を持っている。一方で最も興味度が低いのは女性30代で62.0%に留まった。【内容をよく知っている】では興味度が81.4%と非常に高く、認知程度が高いほど興味を持っていることがわかる。


Q2.あなたは家庭向けの「電力自由化」が適用されたら、ご自宅の電力会社を変えたいと思いますか。(1つ選択)

乗り換え意向者は、全体の41.3%であった。男性のほうが女性よりも乗り換え意向が高い傾向がみられる。また、認知程度が高いほど乗り換え意向は高くなっている。


執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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調査概要

調査名 電力自由化に関するアンケート調査
対象者条件 全国、30~69歳
・電力が自由化することを認識している
・自宅の電気使用料金を把握している
※家庭の電力をほぼ自家発電で補っている方は除く
調査項目

・「電力自由化」について知っている内容( FA)

・「電力自由化」に対する情報収集方法( MA )

・「電力自由化」に対して信頼できる情報源( MA)

・家庭向けの「電力自由化」への興味度( SA )

・電力会社乗り換え意向( SA )

・乗り換え意向の理由( MA )

・電力会社選択の重視点( MA ・ SA )

・電気料金が安くなって欲しい時間帯( SA )

サンプルサイズ 400s
割付
 30 ~ 39 歳40 ~ 49 歳50 ~ 59 歳60 ~ 69 歳
男性
50ss
50ss
50ss
50ss
女性
50ss
50ss
50ss
50ss
調査期間 2015 年 9 月 18 日(金)~ 9 月 29 日(火)
調査方法 インターネット調査(アスマークの自社モニター )
調査機関 株式会社アスマーク

調査対象

性別 N=400
年代 N=400
未既婚 N=400
居住地 N=400
同居人数 N=400
同居家族 N=400
職業 N=400
居住形態 N=400
世帯年収 N=400
【直近3ヶ月】月の電気使用量 N=400

調査結果の引用・転載について

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