公開日:2016.06.01
- 交通機関・自動車
電車内での過ごし方に関するアンケート調査
電車内での過ごし方、スマートフォン操作が約7割、電車内広告を見るは約4割
スマートフォンが急速に普及し、今や携帯電話の代名詞にもなりつつある。こういった状況下で、普段電車に乗っている間、何をしているのだろうか。
また、「女性専用車両」がすっかり定着し、朝夕のラッシュ時には必ずといってよいほど見かけるようになったが、実際のところ「女性専用車両」は、どの位利用されているのだろうか。「電車内の過ごし方」、「女性専用車両」の利用状況を調査する為、全国の20~60代男女、400名に対して、インターネットによるアンケート調査を実施した。
まず、電車に乗っている時間は、男女共に「30分~60分未満」が最も多い。そして、電車内の過ごし方は「スマートフォンの操作」が約7割と群を抜いて高く、次いで「睡眠」「読書」と続き、「電車内広告を見る」は4割程だった。
よく見る「電車内広告」は、「中吊り広告」が約4割を占め、「車内ビジョン広告」が約3割となる。「電車内広告」を見る理由は、「目に入る」「視線の位置にあるから」などが多く、無意識接触の傾向が強い。その他、「暇つぶし」や「ついつい見たくなる」「興味がわく」などがある。
スマートフォンを操作する人が多い中で、電車内広告には一定の需要があり、立って乗車している人程、広告に目が行く傾向がみられる。
「女性専用車両」について、その賛否は、賛成が約6割で「反対」を大きく上回り、その傾向は男女間で差は見られない。また、利用状況を女性に聞いたところ、「利用しない」が半数を超えた。
その内訳は、「毎回利用している」8.0%、「可能な限り利用している」18.5%、 「あまり利用しない」28.5%、「利用したことない」27.0%、 「特に意識していない」18.0%となり、賛成が多い割に、利用者は少ない傾向が見て取れる。
調査結果(一部抜粋)
Q1.あなたが普段、電車に乗る時間はどの位ですか。(1つ選択)※1日平均の時間でお答えください。
「30分~60分未満」が最も多く、「15分~30分未満」が次ぐ
- 普段、電車に乗る時間は、全体でみると「30分~60分未満」が35.3%で最も高く、次いで「15分~30分未満」が26.8%、「60分~90分未満」が16.5%と続く。
- 性別でみると、男女共に「30分~60分未満」が最も高く、男性は「60分~90分未満」20.5%、女性は「15分~30分未満」34.0%が次いで高い。
- 性年代別でみると、「15分未満」は女性50代が25.0%、「15分~30分未満」は女性40代が45.0%、「30分~60分未満」は男性20代・60代が同率で45.0%、「60分~90分未満」は男性50代が27.5%、「90分以上」は男性50代以上が20.0%で、それぞれ最も高くなっている。
Q2.あなたは、電車に乗っている時、何をしていますか。あてはまるものを全てお答えください。(複数選択可)
「スマートフォンの操作」が約7割、「電車内広告を見る」が約4割
- 電車に乗っている時にしていることは、全体でみると、「スマートフォンの操作」が67.3%で最も高く、次いで「睡眠」が54.0%、「読書」が46.5%、「電車内広告を見る」が42.0%と続く。
- 性別でみると、男女間での大きな傾向の違いはみられない。
- 性年代別でみると、 「スマートフォンの操作」は、男女20代、女性30代が高い傾向にあるのに対し、男女50・60代は、低い傾向にある。
また、男性50・60代では「読書」が高い傾向にある。
Q3.電車内でスマートフォンを使用する方にお伺いします。あなたは、スマートフォンで何をすることが多いですか。あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
「インターネット閲覧」が6割を超える
- 電車内でスマートフォンを使ってすることは、全体でみると「インターネット閲覧」が61.3%で最も高く、次いで「メールの送受信」が9.3%、「LINEのメッセージ交換」が8.9%と続く。
- 性別でみると、男女共に傾向に大きな違いは見られないが、「LINEのメッセージ交換」は女性の方が高い傾向にある。
- 性年代別でみると、全体的に「インターネット閲覧」が高く、男女60代では、「メールの送受信」の割合も高い傾向にある。
Q4.電車内広告を見る方にお伺いします。あなたは、電車内でどのような広告を見ることが多いですか。よく見る広告をお答えください。
「中吊り広告」が約4割、「車内ビジョン広告」が約3割
- 電車内でよく見る広告は、全体でみると「中吊り広告」が44.6%で最も高く、次いで「車内ビジョン広告」が28.6%、「窓上広告」が15.5%と続く。
- 性別でみると、 「中吊り広告」は男性50.6%、女性39.3%で男性の方が高く、「車内ビジョン広告」は、女性30.3%、男性26.6%で女性の方が高い。
- 性年代別でみると、全体的に「中吊り広告」が高い。また、 「車内ビジョン広告」は、女性20代が38.9%、 「窓上広告」は、女性40代が35.7%で最も高い。
Q5.電車内広告を見る方にお伺いします。あなたが、前問で回答した広告を見る理由を教えてください。
「目に入る」「視線の位置にあたる」など、無意識に車内広告を見る傾向がある
- 中吊り広告は、「見える位置にある、目立つ、目に入る」、窓上広告は、「誰とも目を合わせなくてよい」「中吊りの後に流れで見る」、ドア横広告は「ドア横にいることが多い」「目線の高さと同じで目に入る」などの意見が見られた。
- 車内ビジョン広告は、「見たくなる」「楽しい、気になる、興味がある」「情報が豊富」など、興味・関心を持つという意見が見られた。
中吊り広告
- 混雑した車内でちょうど見えるから。(男性50代)
- 大きく見やすい。いろいろな話題が載っている。情報が多い。(男性20代)
- 週刊誌の見出しが目立つため。(男性30代)
- まず電車に乗ったらそこに目がいく。(男性40代)
- 芸能関係の最新情報の確認。(男性60代)
- 頻繁に広告が変わるから。(女性20代)
- 最新の商品の広告であることが多いので、ついつい見てしまう。(女性20代)
- 満員電車の場合、中吊りがよく見える位置に立つことが多いので、目に入る。(女性40代)
- 字が大きく分かりやすい。目に付きやすい。目立つ。(女性50代)
- 週刊誌で上っ面の情報を得ることができるから。書籍の新刊情報を得ることができる。ファッション誌で何がはやっているか取ることができる。(女性60代)
窓上広告
- ちょうど視線の先にある。誰とも目を合わせることがない。(男性20代)
- ドア近くに立つと見てしまう。(男性30代)
- 中吊りを見た後に、窓上広告に目がいく。(男性40代)
- 中吊りの後は目線を横にしてすぐに見られるので。(男性50代)
- 座っていると正面なので。(男性60代)
- 化粧品やエステなど、女性向けの広告が多いので良く見ている。(女性20代)
- 病院広告が参考になるから。(女性30代)
- スクールや発売中のマンション広告などをよく見ていて参考にしている。(女性30代)
- つり革につかまっていて携帯も見ていない時、車窓を見ていると目線が下気味になるので座っている人と目が合いやすく気まずいので。 窓上広告だと顔をかなり上に上げるので目が合うこと無く、多少首が疲れるが、ストレス無く車内の時間を過ごせるので。(女性40代)
- 座っていて見やすい位置にあるから。(女性50代)
- 化粧品やビールの広告が楽しい。買う気にさせる。(女性60代)
ドア横広告
- よくドア横に立っているから。(男性20代)
- 業績が比較的よく、広告宣伝費に支出できる企業を探すため。(男性30代)
- お菓子の新情報。(男性40代)
- 大き目の広告なので、企業の力の入った商品の広告が多く、内容をしっかりと把握でき、興味があればインターネットで詳細確認する。(男性50代)
- 立っているときは、ドア付近にいるから。(男性60代)
- 目線と同じだから。(女性20代)
- 化粧品やエステなど女性向けの広告が多いのでよく見ている。(女性20代)
- 混雑した車内で、ドア付近に接触した時の視線にあたる。(女性30代)
- 近距離移動はドア付近に立つので大きいポスターなので目に入りやすいから。(女性30代)
- 目線に近いので。(女性40代)
- 流行りものの広告。(女性50代)
- ドアのところに立っているときは読書する気にはならない。また、立っているとき一番目にとまるから。(女性60代)
車内ビジョン広告
- 楽しめる工夫と面白い要素が多く自然と見たくなるから。(男性20代)
- 動画で流れるのでつい見てしまう。(男性30代)
- 映像なので、情報lコンテンツが非常に豊富。(男性40代)
- TVCMのような面白い映像が見られるから。(男性50代)
- 天気予報や直近のニュースが見られる。(男性60代)
- テレビとは異なるCMバージョンであることが多く気になる。(女性20代)
- 商品の情報だけではなく、美容雑誌の記事を映像化したようなコンテンツがあり、見ていて楽しいから。(女性30代)
- テレビを見る感覚で。(女性40代)
- リアルタイムな情報があったり、ひまつぶしになる CM等、興味がある。(女性50代)
- 立ち位置からドアの上は目につく。(女性60代)
Q6.あなたは、電車内の広告でどのような広告をよく見ますか。よく見るもの、関心があるものをお答えください。(複数選択可)
「芸能・エンタメ」「食品関連」「化粧品・美用品関連」が高い
- 電車内の広告で関心のある内容は、全体でみると、「芸能・エンタメ関連」が41.7%で最も高く。次いで「食品関連」が39.3%、「化粧品・美容品関連」が35.1%と続く。
- 性別でみると、女性は「化粧品・美容品関連」が55.1%で、高い傾向にある。
Q8.女性専用車両についてお伺いします。あなたは、「女性専用車両」導入についてどう考えていますか。あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
「賛成」が約6割で「反対」を大きく上回る
- 「女性専用車両」導入の賛否は、全体でみると「賛成(計)」が56.0%、「反対(計)」が14.6%で、「賛成(計)」が41.4pt高い。
- 性別でみると、 男性の「賛成(計)」が48.0%、女性の「賛成(計)」が64.0%で、女性が男性より16.0pt高い。
- 性年代別でみると、女性30代の「賛成(計)」が77.5%で高い傾向にある。
Q10.あなたは、「女性専用車両」をどの位利用していますか。あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
「利用しない」が半数を超える
- 「女性専用車両」の利用については、全体でみると「あまり利用しない」が28.5%で最も高く、次いで「利用したことはない」が27.0%、「可能な限り利用している」が18.5%と続く。
- 年代別でみると、30代は「毎回利用している」「可能な限り利用している」の合計が32.5%で、他の年代より利用が高い傾向にある。対して50代は「利用したことはない」が42.5%となり、他の年代よりも利用が低い傾向にある。
調査概要
調査名 | 電車内での過ごし方に関するアンケート調査 | ||||||||||||||||||
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対象者条件 | 1都3県 男女 20代~60代 | ||||||||||||||||||
調査項目 |
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サンプルサイズ | 400s | ||||||||||||||||||
割付 |
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調査期間 | 2016年6月3日(金)~ 6月5日(日) | ||||||||||||||||||
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) | ||||||||||||||||||
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性別 N=400 | |
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年代 N=400 | |
未既婚 N=400 | |
居住地 N=400 | |
居住地 N=400 | |
居住地 N=400 |
調査結果の引用・転載について
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