公開日:2017.02.01
- 小売・外食
コンビニエンスストアの利用意識に関するアンケート調査
出勤時のコンビニ利用状況「ほぼ毎日」が約16%、「週3日以上」は30%
出勤時のコンビニ利用「ほぼ毎日」が約16%
日常生活において、見ない日はないほど身近で当たり前の存在となった「コンビニエンスストア」。
都心部では、少し歩けば「コンビニエンスストア」(以下コンビニと表記)がある。
24時間365日、いつでも利用できる便利さが支持されている反面、利用者はコンビニの利用に満足しているのだろうか。どのような気持ちで利用しているのだろうか。
今回は、有職者に限定し、通勤時や昼休憩時の「コンビニの利用時の意識」や「利用状況」について、アンケートを行った。
まずはじめに、出勤や昼休憩の実態を確認する。
通勤手段は約7割が電車で、通勤時間は30~60分未満が最多。また、就業開始時間は午前9時で、出社時間は就業開始の15~30分前が多かった。すなわち通勤のピークタイムは8:30~8:45頃だと考えられる。
朝食や昼食についてみると、朝食は自宅で摂る人が約7割で最も多い。一方で、摂らない人は16%。
昼食は、職場で摂る人が約6割で、外食は2割にとどまる。
出勤時や昼休憩時のコンビニ利用状況をみてみると、出勤時の利用は「ほぼ毎日」が約16%で、「週3日以上」は30%となる。性年代別では、男性の20~34歳・35~49歳は約4割が週3日以上利用している。女性で週3日以上の利用をみると、35~49歳がやや高いものの、その他の年代は2割程度にとどまる。朝は男性の方が利用頻度が高いと推察される。
さらに、出社時間別でみると出社時間が8時台の人の利用頻度が特に高いことから、コンビニの朝の利用は9時前までの時間帯がピークだと考えられる。
昼休憩時の利用は、「ほぼ毎日」が約12%、「週3日以上」は26%で、出勤時よりやや低い。
性年代別では、男性35~49歳の利用頻度が特に高く、約半数が週3日以上の利用している。
コンビニの利用目的を利用時間帯別にみると、出勤時では「飲み物(ペットボトル飲料)の購入」が最も多く、次いで「おにぎりの購入」「サンドウィッチなどの軽食の購入」が上位。
昼休憩時では、「お弁当の購入」「おにぎりの購入」「飲み物(ペットボトル飲料)の購入」が上位となる。朝は飲料と軽食、昼は飲料と米飯の購入が多いことがわかる。また「おにぎり」は朝昼問わず購入している人が多い。
コンビニ利用時の気持ちをみてみると、コンビニを好んで利用している人が約半数なのに対し、「他に利用したい店がない」や「なんとなく利用している」など、積極的な利用ではない人も約半数にのぼる。この状況は、朝と昼で大きな違いはみられない。
また、買い物をする際の気持ちは、「買いたかったものが置いていなくて、仕方なく他のものを買うことが多い」や「買いたかったものが置いていなくて、何も買わないことが多い」など未充足状態にある人が、朝は約2割、昼は約3割にのぼった。商品の売り切れ等によって、買いたかったものを買えないと感じている人が一定数いることがわかる。
そしてコンビニの捉え方は、「生活に欠かせない」とする人が24%で、「あったら便利」が約60%、「なくても困らない」が約15%となり、特に女性35歳以上では「なくても困らない」と考えている人が多い。
これだけ広まったコンビニ網は、消費者にとって利便性を提供しており、社会貢献度は高いものの、まだ改善の余地はありそうだ。特に、売り切れによる機会損失を招かない為の品揃えを一定に保つ工夫や、混雑の緩和策等は顧客維持の為に必要不可欠な課題ではないだろうか。
調査概要
調査名 | コンビニエンスストアの利用意識に関するアンケート調査 |
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対象者条件 | 男女20~69歳、1都3県居住者、有職者 |
調査項目 | ・通勤手段、 通勤時間(SA) ・就業開始時間・出社時間・昼休みの時間帯(SA) ・朝食・昼食を食べる場所(SA) ・コンビニエンスストアの利用頻度(SA) ・コンビニエンスストアの利用目的(MA) ・コンビニエンスストア利用時の気持ち(SA) ・コンビニエンスストア利用時の不満(FA) ・自身にとってのコンビニエンスストアの存在意義(SA) |
サンプルサイズ | 300ss |
割付 | ・性年代均等割付 男性:20~34歳・35~49歳・50歳以上 各50サンプル 女性:20~34歳・35~49歳・50歳以上 各50サンプル |
調査期間 | 2017年1月24日(金)~1月27日(月) |
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性年代 n=300 | |
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婚姻状況 n=300 | |
職業 n=300 | |
職種 n=300 | |
居住地 n=300 | |
年収 n=300 |
Q5.あなたは、普段朝食をどこで食べますか。最もよく食べる場所をお知らせください。(1つ選択)
Q6.あなたは、普段(仕事の日)昼食をどこで食べますか。最もよく食べる場所をお知らせください。(1つ選択)
Q6-2.昼食時に外食する方にお伺いします。あなたは、どこで昼食を食べますか。最もよく食べる場所をお知らせください。(1つ選択)
Q7.あなたは、コンビニエンスストアをどのくらいの頻度で利用しますか。あてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
■朝(出勤時)、昼(昼休憩時)ともにコンビニは「利用しない」が最も多い
・朝(出勤時)のコンビニ利用頻度は、全体でみると「週3以上」は30.0%、「月3以下」は54.0%で、利用頻度は低い傾向がある。性年代別でみると、男性20~34歳の利用頻度は全体より高い。
・昼(昼休憩時)のコンビニ利用頻度は、全体でみると「週3以上」は26.0%、「月3以下」は54.6%で、こちらも朝同様に利用頻度は低い傾向にある。男性35~49歳の利用頻度は、全体より高い。
Q8.朝(出勤時)や昼(昼休憩時)にコンビニエンスストアを利用する方にお伺いします。
あなたは、何の目的でコンビニエンスストアを利用していますか。あてはまるものをすべてお知らせください。(それぞれ複数選択可)
■朝(出勤時)のコンビニ利用目的は、「飲み物(ペットボトル飲料)の購入」が最も多い
・朝のコンビニの利用目的は、「飲み物(ペットボトル飲料)の購入」が46.7%で最も高く、次いで「おにぎりの購入」34.6%、「サンドウィッチなど軽食の購入」32.4%と続く。
・性年代別・出勤時の利用頻度別でみると、「女性35~49歳」「週3-4日程度」利用者の目的が多岐に渡っている。
n=182(出勤時コンビニ利用者) 表示順:全体で降順
■昼(昼休憩時)のコンビニ利用目的は、「お弁当の購入」が約半数
・昼のコンビニの利用目的は、「お弁当の購入」が50.8%で最も高く、次いで「おにぎりの購入」46.5%、「飲み物(ペットボトル飲料)の購入」45.9%と続く。
・性年代別・昼休憩時の利用頻度別でみると、「女性35~49歳」「週3-4日程度」が、朝同様利用目的が多岐に渡っている。
n=182(昼食時コンビニ利用者) 表示順:全体で降順
その他の設問
Q1.普段の通勤手段はなんですか。(1つ選択)
Q2.ご自宅から職場までの通勤時間をお知らせください。(1つ選択)
Q3.勤務先の出社時間は何時ですか。また、あなたは何時頃出社していますか。(1つ選択)
Q4.勤務中に何時頃昼休み(休憩)をとりますか。最もよくとる昼休みの時間をお知らせください。(1つ選択)
Q9.コンビニエンスストアを利用する際の気持ちとしてあてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
Q10.コンビニエンスストアで買い物をする際の気持ちとしてあてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
Q11.コンビニエンスストアを利用する際に不便に感じることはなんですか。(自由回答)
Q12 .あなたにとって、コンビニエンスストアとはどのような存在ですか。(1つ選択)
調査結果の引用・転載について
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■朝食を食べるのは「自宅」、昼食を食べるのは「職場(自席)」、昼食を外食するときは「定食屋」が最も多い
・朝食を食べるのが多い場所は「自宅」69.0%、「朝食は摂らない(ことが多い)」16.0%、「職場」11.3%。
・昼食を食べるのが多い場所は「職場(自席)」35.7%、「職場(休憩スペースなど)」23.7%、「外食」20.0%。
・昼食を外食するときに食べることが多い場所は「定食屋」33.3%、「カフェ」16.7%、「ファストフード店」15.0%。