公開日:2019.12.12
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消費増税とスーパーの利用状況に関する調査
スーパーは「価格」と「生鮮食品」以外の理由で選択されていない
< TOPICS >
- 客単価、来店頻度も低下しており、スーパーマーケットには増税が逆風となっている
- キャッシュレス決済の拡充が今後の大きなカギを握る
- 商圏内には、CVSやDSを含む競合がひしめき合う状態にあるが、スーパーは、「価格」と「生鮮食品」以外の理由で選択されていない
調査概要
調査名 | 消費増税とスーパーの利用状況に関する調査 |
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対象者条件 | ・全国20~69歳の男女 ・普段、食品をほとんど自分が購入する・または自分が購入することが多い ・月に1回以上スーパーマーケットへ行く |
調査項目 | ・スーパーマーケットの利用頻度 ・スーパーマーケットでの購入金額 ・スーパーマーケットへの意識 ・衝動買いの実態 ・利用している決済方法 ・競合店の数と使い分け ・スーパーマーケットに求めること |
サンプルサイズ | 600s |
割付 | |
調査期間 | 2019年11月21日(木)~2019年11月25日(月) |
調査方法 | Webアンケート |
調査機関 | 株式会社アスマーク(旧 マーシュ) |
【増税後】スーパーマーケットでの購入金額への影響は?
Q.あなたは普段【平日】/【休日】にスーパーマーケットで、一回あたり平均していくらくらい購入しますか。(それぞれ1つ選択)
客単価は増税前から減少
1回あたりの平均購入金額は平日2,176円、休日2,491円であり、平日・休日ともに増税前と比べて、500円以上減少。
※比較している2017年自主調査「スーパーマーケットに関するアンケート調査」はこちら
https://www.asmarq.co.jp/mini_research/mr201708supermarket.html
【増税後】買い物時の消費者の意識は?
Q.あなたはスーパーマーケットで購入しようと思っていなかったものを、つい購入してしまうことはありますか。(1つ選択)
増税前よりも、衝動買いをする人は減少
約7割が衝動買いをしており、依然スーパーマーケットでは衝動買いが行われているものの、増税前と比べると、その数は減少している。
近隣の競合店舗との使い分けは?
Q.あなたのご自宅の周辺(普段の買い物圏内)に、スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアは何店舗ありますか。
買い物圏内にスーパーは約3店舗、CVS・DSを含めると商圏内に約8店舗がひしめきあう
生鮮食品は主にスーパーで購入し、その他の商品は安ければDSを利用するといった使い分けが主流に。スーパー選びでは、「安さ重視派」と品揃え・鮮度や味などの「品質重視派」に大きく分かれる。
Q.あなたは、これらの店舗をどのように使い分けていますか。
商圏内SM・CVS・DgSの使い分け方<抜粋> ※n=各業態1店舗以上あり層
・「ほとんどドラッグストア。肉魚野菜のみスーパー」(女性50~69歳)
・「スーパーは生鮮食品 コンビニは新商品・限定商品 ドラッグストアは日用品・薬品」(女性50~69歳)
・「チラシをチェックして安いところへ買いに行く」(女性20~34歳)
・「品物によって1番安いお店で買う」(女性35~49歳)
・「スーパーが主で食品系。ポイントが多くつく日は生活用品も購入。ドラッグストアは生活用品が主だが 割引クーポンがある時だけ。スーパーで高い食品系をドラッグストアで購入。コンビニ(セブン)は糖質オフと塩分控えめのお弁当を購入。スーパーに置いてないような副菜も購入。コンビニ(ローソン)オリジナルの糖質オフパンを購入。(女性50~69歳) 」
調査結果の引用・転載について
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2019年10月の消費税増税からしばらく経ち、増税前後の消費行動への影響が、色々なデータとして表れてきました。10月の支出は5.1%減、消費増税後の売上はコンビニの1人勝ちと、今回の増税はスーパーマーケットにとってまさに逆風と言える状況となっています。
そこで今回は、2017年実施の自主調査(スーパーマーケットに関するアンケート調査)との比較を交えながら、増税後のスーパーの利用にどのような変化が起きたのか、消費者はどのように業態を使い分けているのか、この「逆風」の実態を調査結果から考察します。