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東日本大震災後の意識に関するアンケート調査

公開日:2011.04.01

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東日本大震災後の意識に関するアンケート調査

東日本大震災により被害に遭われた皆さま、そのご家族・ご関係者の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。また、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

東日本大震災を通じて、被災地の方々への見舞意識が浸透し、義援金活動や節電の協力の成果がみられる一方、自粛ムードが蔓延することを問題視する声も出始めています。アスマークでは1都3県在住者を対象に、何を自粛すべきで、何を自粛すべきではないのか?の意識調査を実施いたしました。(実査期間:2011年4月5日~4月8日)

執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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調査概要

調査名 東日本大震災後の意識に関するアンケート調査
対象者条件 1都3県在住の20~69歳の男女
調査項目
  • 属性(性、年齢、居住地、未既婚&子有無、職業)
  • 世の中の回復・復旧実感度
  • 世の中の自粛ムード実感度
  • 自粛すべきかどうかの意識状況(26項目)
  • 地震体験後の意識変化有無(生活・考え方)
    ∟その内容
サンプルサイズ 500s
割付
  男性女性
20代50s50s100s
30代50s50s100s
40代50s50s100s
50代50s50s100s
60代50s50s100s
250s250s500s
調査期間 2011年4月5日~4月8日
※以下ホームページ上では、結果の一部を掲載させていただいております。
調査方法 インターネット調査(アスマークの自社モニター )
調査機関 株式会社アスマーク

調査対象

男女 N=500
年代 N=500
居住地 N=500
未既婚・子供有無 N=500
職業 N=500

Q1.現在のあなたご自身の生活について、今年3月11日に発生した東日本大震災が発生してから、回復・復旧を実感していますか。(一つ選択)

■生活についての回復・復旧実感度 N=500
現在の生活について、回復・復旧を実感しているかを尋ねたところ、全体の半数強(52.8%)が実感していると回答した。男女でみると男女よりも女性の方が実感している割合がやや高い。年代別では、年代が高くなるにつれて、実感している割合が減少する傾向がみられる。

Q2.では、世間全体をみて、現在自粛ムードを感じていますか。(一つ選択)

■世の中の自粛ムード実感度 N=500
世間全体での自粛ムードについて、実感しているかを尋ねたところ、全体の(36.8%)が「非常に感じる」と回答した。「非常に感じる」と「やや感じる」を足し上げた自粛ムード実感者は約9割に達する。年代別では、50代が最も自粛ムード実感者の割合が高く(95.0%)を占める。

Q3.次にあげるそれぞれの項目毎に、自粛論について、あなたのお気持ちに近いものをお知らせください。(一つ選択)

■自粛すべきかどうかの意識状況(26項目)  N=500
26項目を挙げ、自粛すべきかどうかを5段階評価でそれぞれ尋ねた。

「自粛すべき(どちらかといえば含む)」
という意見が高かったのは、「必要以上の電気の使用」が(83.8%)、「必要以上の日用品・食品の購入」の(74.8%)、「ガソリンの使用」の(60.6%)という順で続く。主にライフラインや通信・生活必需品を必要以上に使用・購入することや趣味娯楽などに対して、自粛すべきという回答が上位を占める。
一方、「自粛すべきではない(どちらかといえば含む)」という意見が高かったのは、「アニメ番組」が(68.2%)、「外食」の(66.2%)、「結婚式」の66.2%の順で続く。

Q4.今回の東日本大震災を機に、生活や考え方で変化したことはありますか。(一つ選択)

■地震体験後の意識変化有無(生活・考え方)  N=500
地震体験後の意識変化有無(生活・考え方)を尋ねたところ、全体の(81.4%)が「ある」と回答した。男女別では、男性よりも女性の方が意識変化があるという割合が高い。

■地震体験後の意識変化有無(生活・考え方)  N=500
地震体験後の意識変化有無(生活・考え方)を尋ねたところ、全体の(81.4%)が「ある」と回答した。男女別では、男性よりも女性の方が意識変化があるという割合が高い。

Q5.前問で「ある」という回答の人のみ
それはどのようなことですか。(自由記述)

■地震体験後の意識変化の内容  N=407
地震体験後の意識変化は、「資源・エネルギーの大切さを再認識」、「当たり前と思っていたことの大切さを実感」、「危機管理意識の高まり」などが回答の多くを占める。

●意識の変化があるという人の内容  ※回答(自由記述)の一部

【20代男性】

  • 当たり前のように使っていた電気がいざたりなくなると貴重な存在であると実感している。 (20歳)
  • 節電を心がけたり、自粛とは何かと考えたりした。 (25歳)
  • 普段どれだけ恵まれているかということ 東京が地方に支えられていること ネットワークが人々の暮らしを支えていること。(29歳)

【30代男性】

  • 本当の意味で危機感を持つようになった。また行動するようになった。 (31歳)
  • 電気や水など、何気ないもののありがたさがわかった。 (35歳)
  • 世界の日本に対する見方が思ったより好意的だったことを知った。募金やボランティアに対して懐疑的だったが素直に見ることが出来るようになった。 (39歳)

【40代男性】

  • いざというときの備え、家族の守り方を考え直した。 (41歳)
  • 災害時の初期対応を家族で考えるようになった。 (46歳)
  • 節電・節水に今まで以上に気を使っている。人間は本当は優しくて思いやりのある生き物だと感じた。隣にだれが住んでいるのかさえ、気にしない人たちが多いと言われているのに、世の中捨てたもんじゃないなぁと思った。(49歳)

【50代男性】

  • 想定外という言葉の意味。自然に対して「想定外」という言葉のむなしさを感じた。(50歳)
  • 今まで日本人は明るい照明や十分な冷暖房に慣れていたが、やろうと思えばずいぶん省エネできるんじゃないかと思った。(57歳)
  • 非常時の安全確保の方法を考えた 節電を実行している。(59歳)

【60代男性】

  • 地震に対する対策と電気の使用に対するムダの削減。(62歳)
  • 今までの災害や震災で献金したことが殆ど無かったが、今回の大震災では寄付をする気になったことが自分でも不思議ですが、実情を見ているとその気になってあちこちで寄付行為をしている。(64歳)
  • 何自由なく暮らしていたが、今回の地震の被災の実情等を見て、節電を特に心がけるようになった。又、生きてる人間は強く生きるべきだと思う。(69歳)

【20代女性】

  • 現代の生活が便利すぎていたということ、電気は、みんな必要ないほどの過剰な量を使っていたということなどに気づかされた。(20歳)
  • 節電などはもちろんしているものの、なんでも自粛すればいいというものではないと思いました。外食や旅行、イベントなどでも、その人にはその人の生活があり、お金が回らないと、困る人もいる。(23歳)
  • 電気、ガソリンの節約無駄な買い込みはしないようにしようと思った。いつ自分も被災者になるかわからない。今の自分にできることは何だろう・・といろいろ考えさせられた。(29歳)

【30代女性】

  • 家や、マンション、車などなど、高価なものを購入するのは、今は控えようと思うようになりました。ローンを組んで購入しても、壊れてしまえば、借金が残るだけで、大変だから。購入するよりも、レンタルした方が得ではないかと、最近感じます。
    (30歳)
  • 災害時の備えやどう行動するか等、全く準備していなかった。子供が生まれ、自分だけどうにか逃げるというわけにもいかなくなったので、色々考えたり用意しようと思うようになった。 (33歳)
  • 日本は電気を使いすぎ。今の節電モードの明るさで充分。パートナーはいらないと思っていたけど、結婚したくなった。 (38歳)

【40代女性】

  • 今住んでいる家、街、人々、そして家族は、無くならないものでは、決してないということ。原発に対して興味を持たなかったことへの反省。 (41歳)
  • 何事も起こらない普通の毎日がとても貴重なものだとわかった。 (42歳)
  • 想像を絶することが、起こることがあるのだということ。(47歳)

【50代女性】

  • 今まで大地震や津波の被害も実生活に変化がなかったので人事の様に感じていた面が反省させられた。特別な被害は受けて無いが、大きな揺れを実体験し、スーパーでの買い占めを目にしたり、不安に感じたり、募金を色々な所でしたのも初めてです。(51歳)
  • 今まで 節電は、心がけていたが更にこころがけるようになった。コンビニの明かりが、今くらいで十分だと思う。銀行のATMの時間短縮は、かなり不便になっている。 (53歳)
  • 日本人の強さ、優しさを強く感じ、日本人で良かったと感じる。 (55歳)

【60代女性】

  • 家が壊れた親類がいるので、地震に対して、自分自身も甘かったと思います。 (60歳)
  • 普通の生活ができることが本当に幸せなことなのだということが、実感できるようになった。 (62歳)
  • 自分にとって一番大切なものは何かという事。日本は余りにも便利さを追い求めたのではないか。物への執着心を捨てようと思った。 (68歳)

▶東日本大震災に関連する自主調査の一覧はこちら

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