公開日:2013.08.01
- 恋愛・結婚・子ども
離婚の可能性に関するアンケート調査
既婚者の約4割が離婚を考えた経験あり、その一方で離婚に抵抗があるは7割越え
調査結果概略
既婚者の約4割が離婚を考えた経験あり。離婚に繋がりやすい不満要因は?
厚生労働省によると、1990年には約15万組だった離婚件数が、2012年には23万組まで増加しており、離婚に対しての意識が変化してきていることは明らかである。そこで、既婚者・男女を対象に、離婚に対しての意識を調査したところ、それぞれ離婚に抵抗がない人は全体の3割。実際に離婚を考えたことがある人は4割。離婚の可能性がないと言い切れない人は約半数に達した。
また、現在の結婚生活やパートナーに対する不満と、実際に離婚を検討した要因を比較したところ、必ずしも「不満=離婚」と直結しない結果となり、「不満=離婚」に繋がりやすいものが、「相手の浮気」、「ギャンブル」、「性格の不一致」等ということが、わかった。
今回の調査結果から、離婚を検討していない人でも、今後離婚する可能性については、「わからない」としている離婚予備軍が多く存在し、一方で、離婚を検討し、相手に伝えた人でも、今後の可能性については、「わからない」もしくは「ない」としている人が、7割程度存在していることが明らかになった。
調査概要
調査名 | 離婚の可能性に関するアンケート調査 | ||||||||||||||||||
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対象者条件 | 全国在住の既婚者男女 | ||||||||||||||||||
調査項目 | ・属性(性、年齢、未既婚&子有無、結婚経験、結婚暦、職業、居住地域、居住形態) ・現在の生活の満足度 ・結婚までの交際期間 ・結婚前の同棲経験 ・結婚生活の不満点 ・離婚への抵抗有無 ・離婚検討経験の有無 ・離婚検討理由 ・離婚に踏み切らなかった理由 ・離婚をする可能性の有無 ・結婚とは何か |
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サンプルサイズ | 500s | ||||||||||||||||||
割付 |
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調査期間 | 2013年8月29日(木)~9月2日(月) | ||||||||||||||||||
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) | ||||||||||||||||||
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性別 N=500 | |
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年代 N=500 | |
子ども有無 N=500 | |
結婚経験 N=500 | |
結婚歴 N=500 |
Q.結婚までの交際期間をお知らせください。(1つ選択)
Q.あなたは、現在の結婚生活やパートナーに対して不満に思っていることがありますか。当てはまるものを全てお知らせください。(複数選択可)
【不満の有無】
■現在の結婚生活やパートナーに対して不満を持っている女性は約7割。 N=500
全体では、不満を持っているのが6割となったが、性別にみると、男性の51.6%に対して、女性は68.0%と20ポイント近く女性の方が不満を多くもっていることがわかった。
【不満点の詳細】
■男性は、「生活習慣の違い」、「口うるさい」、「一人の時間がない」等、普段の生活に対しての不満が上位に挙がっているのに対し、女性は、「世帯の収入」、「金銭感覚の違い」とお金に対しての不満を強く感じている傾向がある。男性と女性、共通で上位に挙がっている不満は「生活習慣の違い」のみという結果となった。
Q.あなたは、離婚をすることに抵抗はありますか。(1つ選択)
■離婚をすることに対して抵抗がある人は7割。回数に関わらず抵抗がない人は約2割。 N=500
離婚をすることへの抵抗を結婚暦別で見たところ、全体的に大きな差はなく、結婚暦は離婚をすることへの抵抗に大きな影響がないことがわかった。
Q.今までに離婚を考えたことはありますか。(1つ選択)
■離婚検討経験がある人は全体の約4割。結婚暦10年~20年未満では、離婚を考えたことがある人が半数以上。 N=500
結婚暦別に見ると、離婚を考えたことがある人は結婚暦が長くなるほど増加傾向にあり、結婚暦20年を境に減少する結果となった。また、1年未満でも離婚を考えたことがある人が5人に1人存在し、離婚を検討することに対しての意識の低さが窺える。
Q.あなたが離婚を考えた理由に当てはまるものをお知らせください。(複数選択可)
■離婚を検討する1番の理由は男女共に「性格の不一致」。不満点で最も高かった「世帯の収入」は11.3%で7番目。 n=195
離婚を考えたことがある人に、離婚を考えた理由をたずねたところ、性格の不一致が27.2%で最も高く、次いで金銭感覚の違い(15.9%)、義理の家族との関係(14.9%)、思いやりを感じない(14.9%)と続く。不満点では、10位の思いやりを感じないが3位、21位の一緒にいると息詰まるが9位など、不満の理由と離婚を検討する理由は直結していないことがわかった。
■離婚検討者の、現在の不満と離婚を考える要因の関連性を見ると、「相手の浮気」に不満を持った人の100%が、離婚検討の要因として「相手の浮気」を挙げている。その他、その割合が6割を越えるものは以下の通りである。
Q.離婚に踏み切らなかった理由をお知らせください。(複数選択可)
■離婚を踏み切らなかった理由は、「子供が小さいから」が30.8%でトップ。
「家族を守る責任を感じるから」、「子供が成人していないから」等、子供に関係する項目が上位に挙がる。 n=195
離婚を考えたことがある人に、離婚に踏み切らなかった理由をたずねたところ、男性は「家族を守る責任を感じるから(31.7%)」、女性は「経済面が心配だから(40.7%)」が最も高く、次いで男女ともに「子供が小さいから」が3割前後で続く。結婚生活への不満や、離婚を検討した理由では、男女に大きな差があったものの、離婚に踏み切らなかった理由は、女性の経済面への心配以外、同じ項目が上位を占めている。
Q.あなたは、今後ご自身が離婚をする可能性があると思いますか。(1つ選択)
■今後、離婚をする可能性がないと思う人は、半数の53.6%に留まる。 N=500
離婚に対して抵抗がある人は全体の7割、離婚を考えたことがない人は6割、更に今後離婚をする可能性がない思うと言い切れた人は5割強と、抵抗はあるが、離婚をするかもしれないと感じている人が存在する結果となった。
調査結果の引用・転載について
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■結婚までの交際期間で最も多いのは、1年未満で31.6%。 N=500
結婚暦20年以上では、1年未満に結婚を決める人が4割を占め、結婚暦が長くなるほど結婚を決めるまでの期間が短かい傾向があることがわかった。一方で、結婚暦1年未満、1年~5年未満では、4人に1人が5年以上の交際期間を経て結婚に至っており、生活環境や時代の変化など、様々な理由が存在するが、期間だけで見ると、結婚を決めることに対して、慎重になっている様子が窺える。