公開日:2024.09.03
- 食品・飲料
機能性表示に関するアンケート調査(2024年版)
「機能性表示」を『知っている(計)』が約22pt増加し、「機能性表示」の認知が広がっている傾向にある
< TOPICS >
- 一ヶ月の食費において、『3人暮らし以上』で減少している区分が多く、特に「1万円未満~4万円未満」の各区分はそれぞれ約5pt減少した
- 朝食、昼食、夕食をとる場所は、依然として「家(職場・学校)」がそれぞれ約86%以上を占めた
- 「機能性表示」を『理解している(計)』が約15pt増加し、「機能性表示」の理解も広がっている傾向にある
- 普段購入する時の重視することは、2016年も2024年もTOP3が価格、鮮度、原材料となった
- 「機能性表示」の食品があった場合の購入について、『機能性表示を選ぶ(計)』は5pt減少し、『機能性表示を選ばない(計)』が約11pt増加
調査概要
調査名 | 機能性表示に関するアンケート調査(2024年版) |
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対象者条件 | 【性別】女 【年齢】30歳~59歳 【地域】全国 |
調査項目 | 【本調査】 ・一ヶ月に使う食費 ・朝食、昼食、夕食、それぞれ普段食事をとる場所 ・機能性表示の認知 ・機能性表示と特定保健食品の理解 ・普段食品を購入するときに重視していること ・「機能性表示」の商品の購買促進影響 ・商品別の「機能性表示」の商品の購買促進影響 ・健康に不安を抱えている部分 |
サンプルサイズ | 600サンプル |
割付 | 年代別で均等回収 |
調査期間 | 2024年8月8日(木)~8月9日(金) |
調査方法 | Webアンケート |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
一ヶ月に使う食費
Q1.あなたは、一ヶ月にどのくらい食費に使っていますか。(1つ選択)
一ヶ月にどのくらい食費を使いますか?
『3人暮らし以上』で減少している区分が多いです。特に、「1万円未満」から「4万円~5万円未満 」までの区分で全て減少しており、「1万円~4万円未満 」の各区分はそれぞれ約5pt減少しました。
また、『1人暮らし』において、それぞれの区分で上下しておりますが、「2万円~3万円未満 」が約10pt減少し、隣の「1万円~2万円未満 」が約10pt増加していることから、食費を抑える傾向にあると考えます。
朝食、昼食、夕食、それぞれ普段食事をとる場所
Q2.あなたは、普段どこで食事をとっていますか。最も多いものをひとつお答えください。(それぞれ1つずつ選択)
普段どこで食事をとりますか?
「家(職場・学校)」の割合が、『朝食』で約5pt減少、『昼食』で約6pt減少しました。一方で、依然として「家(職場・学校)」はそれぞれの場面で約86%以上を占めます。
機能性表示の認知
Q3.あなたは、「機能性表示」という言葉を知っていますか。あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
「機能性表示」という言葉を知っていますか?
『知っている(計)』が約22pt増加し、「機能性表示」の認知が広がっている傾向にあります。
『知っている(計)』が「200万円未満 」、「400万円~500万円未満 」、「500万円~800万円未満 」で30pt以上増加し、この区分での認知が特に伸びている傾向にあります。
機能性表示と特定保健食品の理解
Q4.「機能性表示」と「特定保健用食品(特保)」の違いを理解していますか。あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
「機能性表示」と「特定保健用食品(特保)」の違いを理解していますか?
以下区分を『理解している(計)』としました。
・「機能性表示」の意味を理解していて、「特定保健用食品」との違いも理解している
・ 「機能性表示」の意味は理解しているが、「特定保健用食品」との違いはわからない
『理解している(計)』が約15pt増加していることから、「機能性表示」の理解も広まっている傾向にあります。
どの世帯構成でも「「機能性表示」も「特定保健用食品」も言葉は知っているが意味は理解していない」が約15pt~20pt減少しております。一方で、「「機能性表示」の意味は理解しているが、「特定保健用食品」との違いはわからない」が約12pt~20pt増加しました。
また、『2人暮らし』では他の世帯構成と比べ、『理解している(計)』の内訳で異なった傾向となりました。「特定保健用食品」との違いを理解している方が約7pt減少し、「特定保健用食品」との違いも理解していない方が約20pt増加しました。
普段食品を購入するときに重視していること
Q5.あなたは、普段食品を購入する際、どのようなことを重視していますか。あてはまるものを全てお答えください。(複数選択可)
普段食品を購入する際、どのようなことを重視していますか?
2016年も2024年もTOP3は、価格、鮮度、原材料となりました。一方で、価格と鮮度は、約8~9pt減少しました。
40代は、他の年代と比べると大きく減少した項目が3つありました。それは、「鮮度」、「原材料」、「無添加・無着色 」となり、選択する割合が、それぞれ約13pt減少、約17pt減少、約16pt減少しました。一方で、 「機能性表示」と「特定保健用食品 」の選択した割合が、それぞれ約10pt増加、約9pt増加しており、こららの表記を重視している傾向がみられます。
「機能性表示」の商品の購買促進影響
Q6.食品を購入する際、「機能性表示」の商品があった場合影響を与えますか。(与えると思いますか)あてはまるものをお答えください。(1つ選択)
「機能性表示」の食品があった場合、購買に影響しますか?
以下区分を『機能性表示を選ぶ(計)』と『機能性表示を選ばない(計)』としました。
●機能性表示を選ぶ(計)
・必ず機能性表示の商品を選ぶ(と思う)
・あれば機能性表示の商品を選ぶ(と思う)
●機能性表示を選ばない(計)
・あまり機能性表示の商品を選ばない(と思う)
・機能性表示の商品は選ばない(と思う)
『機能性表示を選ぶ(計)』は5pt減少し、『機能性表示を選ばない(計)』が約11pt増加しました。そのため「機能性表示」によって購入を促す側面において、減少傾向にあります。
『1人暮らし』の「あれば機能性表示の商品を選ぶ(と思う) 」を選択する割合が約10pt減少しており、この割合が他の世帯構成のそれぞれの割合と比べ一番減少幅が大きかったです。また、2024年の『1人暮らし』では、『機能性表示を選ぶ(計)』が20%を切っており、他の世代と比べ「機能性表示」があることでの購入促進の可能性が低い傾向にありました。
調査結果の引用・転載について
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9月から「機能性表示食品」を製造・販売する事業者に対し、医師の診断がある健康被害の全件の報告を義務付ける方針を消費者庁が固めたという報道が数ヶ月前にあったことをご存知の方も多いかと思います。
消費者庁の資料によりますと、令和6年9月1日施行に含まれている見直し項目は「健康被害情報の収集体制」、「医師の診断による健康被害情報の保健所等への提供」、「天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品の届出に関する製造加工等におけるGMP基準の適用」、「届出情報の表示表法の見直し」が列挙されており、その内『即日実施』の項目は、「厚生労働省令(食品衛生法施行規則)の施行期日と合わせる必要」とされております。
そういった中で、今回2016年に実施した「機能性表示に関するアンケート調査」を2024年版として再実施※いたしました。
※一部内容を変更しておりますので、ご了承ください
参考サイト:機能性表示食品、健康被害情報を9月から報告義務化…消費者庁が方針
参考資料:機能性表示食品の今後について(8月23日一部修正版)
参考資料:機能性表示食品等に係る健康被害の情報提供の義務化について(8月20日一部再修正版)
2016年からコロナなどを経て、生活を取り巻く環境が大きく変わりました。
この約8年間で、「機能性表示」に対する認知や理解、購買への影響などについてどのような変化があったのでしょうか。
約8年前の調査と比較し、その結果を公開いたします。
※2016年に実施した「機能性表示に関するアンケート調査」はこちら>