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ラーメンに対する価格受容性調査

公開日:2024.06.25

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ラーメンに対する価格受容性調査

「ラーメン」は、まだまだ庶民的な食べ物として認識されており、1,000円を超えることに対して、抵抗を感じている人が多い

昨今の急激な円安の進行による原材料の高騰や、エネルギー価格、人件費の高騰に伴い、様々な商品の価格が値上がりしています。この影響などから「ラーメン」業界においても資金繰りを圧迫しており、特に小・零細規模のラーメン店は苦戦が続いています。(参考元:2023年「ラーメン店」の倒産、 休廃業が過去最多 倒産が45件、休廃業は29件、コストアップが重荷

 
こういった中で、ここ数年「1,000円の壁」問題をはじめ、ラーメンの適正価格についての話題についてメディアで報じられ、耳にした方も多いのではないでしょうか。
 
そこで、実際に「1,000円の壁」問題は、現在の消費者にとって、どの程度の「壁」になっているかを調査いたしました。そして、調査結果をもとに、ラーメンに対する”価格帯”を解析するため、PSM分析の実施・分析もしております。
※PSMは、Price Sensitivity Meter(価格感度メーター)の略称です
 

< TOPICS >

  • 「ラーメン」は、まだまだ庶民的な食べ物として認識されており、1,000円を超えることに対して、9割以上が抵抗を感じている。一方で、男女とも“20代以下”は他年代に比べて、1,000円を超えることへの拒否感は若干少ない
  • 「ラーメン」の理想価格は業態問わず、「800円」未満
  • 味重視の個人店は、他の業態のラーメン店に比べると許容できる価格がやや高い傾向がみられる
執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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調査概要

調査名 ラーメンに対する価格受容性調査
対象者条件 【性別】男女
【年齢】16歳~69歳
【地域】全国
ラーメンが「とても好き」「好き」
「<外食>個人店」「<外食>チェーン店」「<自宅>カップラーメン」「<自宅>袋麺」のいずれかを半年に1回以上喫食している
調査項目 ・「ラーメン」に対する好意度
・業態別「ラーメン」喫食頻度
・食への価値観
・好きなラーメン
・ラーメンが値上がることへの意識
・ラーメンが1,000円を超えることへの意識
・「個人店」:ラーメン適正価格
・「チェーン店」:ラーメン適正価格
・「カップラーメン」適正価格
・「袋麵」適正価格
・ラーメンの味によるラーメン価格の意識
・ラーメンの価格に対して最も抵抗がある味
サンプルサイズ 500サンプル
割付 性年代で均等回収
調査期間 2024年5月10日(金)~5月12日(日)
調査方法 Webアンケート
調査機関 株式会社アスマーク

ラーメン喫食頻度

SC4.あなたは普段、「ラーメン」をどのくらいの頻度で召し上がっていますか。それぞれの場面について、召し上がる頻度をお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)

【外食】と【自宅】でのラーメンの喫食頻度の差はどのくらい?

ラーメンの喫食頻度は、【自宅】カップラーメン、【自宅】袋麺、【外食】チェーン店、【外食】個人店の順に高く、【外食】より【自宅】での喫食頻度が高い。
また、喫食頻度は、“女性”より“男性”のほうが高い。
「【外食】個人店」と「【外食】チェーン店」での喫食頻度をみると、“男性20代以下”は他年代に比べて、月に2回以上利用している人が多い。

食への価値観

Q1.あなたは以下に挙げる食に関する価値観として、重視するものをすべてお知らせください。またその中で最も重視するものを1つお知らせください。
Q1-2.最も重視するもの(1つ選択)

食に対して、求めるものは?

食に関する価値観として、最も重視するポイントは、「味」が圧倒的に高く62.0%でトップ。
性別でみると、“男性”は、“女性”よりやや「価格」を重視している。
また、世帯年収が“300万未満”は、3割以上が「価格」を重視しており、「味」を重視している人は、半数程度にとどまる。
一方で、世帯年収が500万を超えると「価格」を重視する人は1割程度となる。

ラーメンが値上がることへの意識

Q3.原価高騰、円安、人件費高騰など、さまざまな要因で様々な価格が上昇しています。その中で、あなたは「ラーメン」が値上がりすることに対してどのように感じていますか。あなたのお気持ちに最も近いものを1つお知らせください。(1つ選択)

「ラーメン」が値上がりしたら食べる頻度は減る?

「ラーメン」が値上がりしたら、約7割が「ラーメン」を食べる頻度が減ると回答。
“男性”は、“女性”より値上がりしても今までと同じ頻度で食べると考えている人が多く、特に“男性40代”、“男性60代”で高い。
世帯年収別でみると、“300万円未満”は他層に比べて、「かなり減る」「ほとんど食べない」の割合が高く、4割を超える。
なお、世帯年収が“300~1,000万未満”は、「少し減る」、“1,000万以上”は、「値上がりしても今までと同じ頻度で食べる」の割合が高くなっている。

ラーメンが1,000円を超えることへの意識

Q4.あなたが最も好きな味のラーメンについてお伺いします。あなたが最も好きな味のラーメンの価格が1,000円を超えることに対してどのように感じますか。あなたのお気持ちに最も近いものを1つお知らせください。(1つ選択)

「ラーメン」の価格が1,000円を超えることに対しての抵抗感はどのくらい?

「ラーメン」の価格が1,000円を超えることに対しては、9割以上が抵抗を感じている。
男女とも“20代以下”は他年代に比べて、「高い」と感じている人が少なく、1,000円を超えることへの拒否感は若干少ない様子。
一方で、“男性50代以上”は、1,000円を超えると「高い」と感じる人が多い。

ラーメン適正価格

Q5-1.<味重視の個人店>上記のような「個人店」でラーメンを食べる際の価格(税込み)について、以下の質問にお答えください。(それぞれ数値記入)
Q5-2.<サービス重視の個人店>上記のような「個人店」でラーメンを食べる際の価格(税込み)について、以下の質問にお答えください。(それぞれ数値記入)
Q6-1.<味重視のチェーン店>上記のような「チェーン店」でラーメンを食べる際の価格(税込み)について、以下の質問にお答えください。(それぞれ数値記入)
Q6-2.<サービス重視のチェーン店>上記のような「チェーン店」でラーメンを食べる際の価格(税込み)について、以下の質問にお答えください。(それぞれ数値記入)

「ラーメン」の適正価格は?

業態とわず「理想価格」は700~800円程度だが、味重視の個人店は、他の業態のラーメン店に比べると許容できる価格がやや高い。
“男性”は、“女性”に比べて「チェーン店」の理想価格が高く、女性は、「個人店」の理想価格が高い。
また、“男性”は、“女性”より、食に対して「価格」を重視する傾向があることから、各業態において、上限価格が低い。
“価格重視層”・“味重視層”ともにチェーン店より個人店のほうが、各価格が高い。

調査結果の引用・転載について

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