公開日:2025.01.29
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サブスクリプションサービスに関するアンケート調査
サブスク解約理由の70%が「料金・コスト」に集中
< TOPICS >
- サブスク契約者は全体の7割超、そのうち1割はすでに解約済み
- 解約理由として「料金・コスト」を挙げた人は約7割
- 利用金額を「把握できている」と回答した人、特に男性20代が突出している
- 契約をしない理由として、全体で最も高かったのは「必要性を感じない」
- 理想のサブスク「自分好みのカスタマイズ」や「柔軟な料金設定」を求める意見が多数
調査概要
調査名 | サブスクリプションサービスに関するアンケート調査 |
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対象者条件 | 【性別】男性・女性 【年齢】20代~50代 【地域】一都三県、二府二県 【その他】サブスクリプションサービスの仕組みを理解している人 |
調査項目 | 【スクリーニング】 ・サブスクリプションサービスの理解度 【本調査】 ・サブスクリプションサービスの契約経験 ・現在の契約状況 ・契約経験のあるジャンル ・利用金額の把握状況 ・契約していない理由【契約経験がない人】 ・契約した理由【契約経験がある人】 ・サービスの改善希望【現在契約している人】 ・解約理由【解約したことがある人】 ・理想のサブスクリプションサービス(FA) ・普段の買い物意識 |
サンプルサイズ | 800サンプル |
割付 | 性年代で均等回収 |
調査期間 | 2025年1月8日(水)~1月9日(木) |
調査方法 | Webアンケート |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
サブスクリプションサービスへの理解度
SC1.サブスクリプションサービスの理解度について、当てはまるものをひとつお知らせください。(1つ選択)
サブスクリプションサービスへの理解度は?
サブスクリプションサービスについて「言葉の意味と仕組みを十分に理解している」人は全体の60%未満となり、年代別に見ると、若い世代ほど理解度が高い傾向が見られた。
特に、性年代別では男性の20代が最も高い理解度を示している。
サブスクリプションサービスの契約実態
Q1.サブスクリプションサービスについて、あなたご自身の契約経験をお知らせください。(1つ選択)
サブスクリプションサービスの契約実態は?
サブスクリプションサービスの契約経験がある人は全体の70%以上を占める。
そのうち、10%はすでに解約済みで現在は利用していない。
「現在契約しているサービスがある」の回答について性年代別でみると、男性の20~30代で70%以上、40~50代で50%以上と顕著な乖離がみられる。また、女性に関しては、20代のみ突出しているという結果が得られた。
「契約したことがない」人の割合は、年代と比例して高まる傾向にあり、50代の40%以上はサブスクリプションサービスを契約したことがないことが分かった。
買い物意識別でみると、 “価値重視層”と“自己満足重視層”が 「契約したことがない」人の割合が低く、“コスト重視層”は高い結果となった。利用していなくても料金が発生することや、毎月課金される支払い形式への抵抗感なども関連していると考えられる。
エンターテインメント(音楽/動画/漫画/ゲームなど)におけるサービスへの意識実態
Q6.現在契約しているサブスクリプションサービスについて、改善を希望するものをお知らせください。(それぞれ複数選択可)
Q7.解約をした理由についてお知らせください。(それぞれ複数選択可)
利用時の不満と解約理由に差はある?
契約経験のあるサービスとして最も多い「エンターテインメント(音楽/動画/漫画/ゲームなど)」の分野において、現利用者の改善希望と解約した人の解約理由を比較してみると、「料金・コスト」の回答に差が見られた。
現利用者の中で改善を希望するものとして「料金・コスト」を挙げた人は約55%であった。
一方で、すでに解約した人の解約理由として「料金・コスト」を挙げた割合は約70%に上ります。
サービスを解約する際の要因として、料金・コスト」への不満が大きく関連していることが考えられる。
利用金額の把握状況
Q3.あなたご自身で現在契約しているサブスクリプションサービスの月額の利用金額について、どの程度把握できているかお知らせください。(1つ選択)
利用金額の把握状況とは?
「利用金額について把握できている」人は全体の93.9%という高い数値が得られた。
※把握できている人=細かく把握できている+だいたい把握できている
性別でみると、「把握できている」人は男性がやや高い傾向があり、
性年代別でみると、男性20代は「細かく把握できている」割合が特に高いことが結果から見られた。
サブスクリプションサービスを契約しない理由
Q4.サブスクリプションサービスを契約していない理由についてお知らせください。(複数選択可)
サブスクリプションサービスを契約しない理由とは?
契約をしない理由として、全体で最も高かったのは「必要性を感じない」であった。
次いで「費用が高いと感じる」、「定期契約をすることに抵抗がある」と経済的な要因や抵抗も大きな理由となっていることが読み取れる。
性別でみると、男性は「必要性を感じない」人の割合が高く、女性は「手続きが面倒だと感じる」人の割合が多く、男性の2倍に達した。女性のユーザーを取り込むためには、手続きに課題があることがうかがえる。
消費者が考える理想のサブスクリプションサービス
Q8.こんなサブスクリプションサービスがあったらいいなと考えるものがあればお知らせください。(自由回答)
消費者が考える理想のサブスクリプションサービスとは?
日常生活をより便利に、豊かにするための意見があげられた。全体でみると食品に関する具体的な回答が多く、昨今の物価高騰の影響などからニーズが高まっていることが分かった。
そのほか、自分好みにカスタマイズできることや、利用状況に応じた柔軟な料金設定など、サービスの仕組みに関する意見も多く見られた。
一部、特徴的な回答を以下に抜粋。
・お米の定期便(男性20代)
・カメラのサブスクリプションがあればと思います。 旅行ではスマートフォンでの撮影が多いため綺麗には撮影できるのですが、本格的なカメラとはくらべものにならないので短期間レンタルで現像代も料金に入っているものがあればと思います(女性30代)
・全国のお土産を定期的に届けるサービスがあれば面白そうで良いなと思った。(男性30代)
・子供自転車(女性50代)
・野菜のサブスク 最近の値上げで、野菜に手が出にくくなっているため、規格外の野菜などを集めて届けてくれるようなサービスがあったら嬉しい その野菜もランダムで、何を作るかワクワクできるのもいいと思う(女性20代)
【パーソナライズできるサービス】
・自分に合ったプランを自分で作れるサービスがあったら良いなと思います。(女性20代)
・ジャンルにとらわれず、必要なものを選定して料金を払えるサービス(男性20代)
【料金体系の柔軟性】
・サブスクでも使用頻度により料金体系が変わる(男性40代)
・使わなかった月はキャッシュバックしてくれるサービス。(女性40代)
調査結果の引用・転載について
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一方で、消費者の意識や利用状況は一様ではなく、物価高騰や節約志向といった社会情勢が、サブスクの利用意識に大きな影響を与えていることも見逃せません。
そこで今回は、サブスクの利用実態や利用者の満足度、解約理由に加え、消費者が考える理想的なサービス像について消費者の声を聴取しました。
サブスクが現代の生活にどのような価値をもたらしているのか、また消費者が求める理想のサブスクの形とはどのようなものなのでしょうか?
年代や性別、さらには消費価値観別に、その違いを比較しながら傾向を分析しております。