やり方は様々で、大きくは、ネットを利用して多くの対象者にアンケートに答えてもらう、あるいは調査会場で多くの対象者に回答してもらう、無作為に抽出した電話番号に電話して多くの方にアンケートに答えてもらうなど、大量の回答を統計的に分析する定量調査と、座談会や個別インタビューなど、限られた少数の対象者により深く、詳しく感想・意見・アイデアなどを聞き出す定性調査があります。
定量調査では結果を数量で得ることができるため、全体像をとらえたり傾向をつかんだりすることが可能です。市場調査における定量調査では、ブランドの認知度やイメージ調査、消費者の需要を調べるニーズ調査などあらゆる場面で活用することができます。例えば、新商品を開発した際、販売時のコンセプトをターゲット層にアンケートをとる、改善点はないかユーザーにホームユーステストをして意見を募る、広告を出す前に広告テストを行いより効果的な広告を制作するなどというように、あらゆるマーケティング施策の構築・改善に役立てることができます。
定性調査は、調査対象者の具体的なエピソードや深層心理、行動の原因など深い部分まで調査を行うことができます。例えばインタビュー調査ではユーザーに直接意見や問題点を尋ねたり、訪問調査では実際の生活の様子から消費者の需要を発見したりすることができます。
あらかじめ定量調査で傾向をつかんだうえで具体や詳細を知るために定性調査を行うことで、全体像から具体まで網羅的にデータを得られるでしょう。また、仮説を立てる際に、まず定性調査を行い課題や問題点を洗い出すこともあります。このように定性調査はマーケティングのあらゆるフェーズで活用することが可能です。
卒業・修士論文や研究のための学術調査や、開発アプリをターゲット層に利用してもらい改善点を発見するユーザビリティテストなど様々な分野において調査を利用することができます。
上記の調査をご依頼・委託される際は、弊社で代行・受託できますのでご相談ください。
市場調査の進め方は大きく以下の4工程に分けることができます。
市場調査において非常に重要な工程です。この工程で、調査で明らかにしたいこと、目的を明確にします。
例えば「自社商品の売上が落ちてきた・・・何が問題なんだろう?」というマーケティング課題を抱えていたとします。このマーケティング課題に対して、「新鮮味が薄れてきたのか?」「市場環境が変わったのか?」のような仮設を立てることができます。
これらの仮説を元に調査の企画・設計を進めます。どのような調査手法にするのか、調査対象を誰にするのか、どのくらいの人数に訊けばいいのか、どんな質問をすればいいのか、といったことを決めていきます。
「調査の企画・設計」の工程で決めたことを実現するための調査票を作成していきます。
集まった回答データに不備がないかチェックをします。
データチェックが完了したところで集計を行い、調査結果を可視化します。
集計データを分析することで、調査の企画・設計の工程で考えた仮説が正しかったのか、間違っていたのかを明らかにします。また、その結果となった原因や理由を考えたり、新たな情報を導き出したりといった考察を行います。
市場調査の目的は、生活者の意見を取り入れることで、マーケティング活動でのより良い意思決定に貢献することです。
・商品開発では、生活者に受け入れられる可能性がより高い商品・サービスを開発することができます。
・販促活動では、より受け入れられやすい方法で販売することができます。
・開発した商品が生活者に受け入れられず、経営資源を無駄にしてしまうというリスクを抑えることができます。
・市場調査に協力することで、自分が欲しい商品が開発されることの後押しとなります。・あまり売れない商品が開発されることで発生する無駄なコストが、自分が欲しい商品の価格に上乗せされるリスクを抑えることができます。
調査費用の主な変動要因として以下の3つが挙げられます。
・調査の手法
・サンプルサイズ
・調査に参加することに対する調査対象者への負担の大きさ
調査対象者への負担の大きさとは、質問数、回答の所要時間や拘束時間、回答する場所(自宅か指定の調査会場か)、事前課題等のアンケートの回答や質問に答える以外の何らかの作業等があるか、といったことです。
調査対象者への負担が大きくなるにつれて、謝礼として支払う費用が大きくなるからです。
ネットリサーチの場合は、サンプルサイズと設問数で費用が変動するのが一般的です。一般的な価格としては以下のような相場となります。
・100サンプル、5問:3~4万円~
・1,000サンプル、40問:50~80万円
※サンプルサイズや設問数に応じて費用も変動します。
オンラインインタビューの場合は、最も大きな価格変動要因は対象者の人数です。グルインの場合でも通常より少人数での実施を推奨されておりますので、1~4名で実施されるケースを想定すると以下のような相場となります。
・1~4名程度のインタビュー:10~25万円
※納品物、オプション項目によって変わります。
マーケティングリサーチとは?(≒市場調査とは?)
どんなに優れた製品であっても、生活者のニーズと合致していなかったり、ターゲットが魅力的に感じなかったりすれば購入に至りません。
マーケティングリサーチを行うことで消費者の生の声を知り、商品やサービスに取り入れることで、マーケティングの成功につなげることが出来、長期的な事業計画や市場戦略を立てる際に役立てられます。
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日本のマーケティングリサーチ20年の変遷
2020年12月をもって、アスマーク(旧マーシュ)は設立20期を迎えることができました。記念制作として、元ロッテ調査部長の小出氏監修の元、「日本のマーケティングリサーチ20年の変遷」を作成しました。
マーケティングリサーチが日本においてどのような発展を遂げ、今後はどう変遷していくのかを冊子にまとめました。
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